ストーリーは漫画を面白くさせていますが、お金の知識を学びたい、投資についてだけ知りたい人にはちょっと邪魔なのも事実!
そこで、知識的な重要ポイントを絞って要約しました
前の巻はこちらから
この記事を読めば、
ちなみに、「インベスターZ」は投資・保険・企業・経済の歴史などお金のあれこれを、
諸事情あって投資を始めた中学1年生の主人公と共に学べる漫画です!
作者はドラゴン桜で有名な三田紀房さん
こちらで総合的なレビューをしているので、合わせてどうぞ
筆者も株をやっていて知識は少しありますが、全巻通して学ぶことは多かった!
筆者としては、特に投資をしている人に見てほしいです!
経済漫画「インベスターZ」7巻の重要ポイント要約【ネタバレ】
「インベスターZ」7巻は主に
「巨人の肩に乗る」「歴史をマクロの視点で見る」「発酵大国日本のユーグレナ」の3本立てです。
投資で大事なのは損を失敗としてカウントし続けないこと
失敗は同じ過ちを繰り返すこと
失敗をため込むとどんどんマイナス思考になっていく
→臆病で消極的になり負のオーラで運は向いてこない。図太い神経が必要
株で全戦全勝はありえない!
★巨人の肩に乗る
必要なのは型にハマること。成功はすべて型によってもたらされる
自分の中に基準がなかったら軸がぶれて迷走する
→先人の知恵を学び、成功の型を吸収
型で成長すれば、個性はあとから付いてくる
あのニュートンも「私がより遠くまで見通せるとすればそれは巨人の肩に乗ってるから」と述べている
→先行研究などを土台として学び、自分の個性を発揮することが成功の鍵!
また、巨人の肩に乗るにはルールを守らなくてはならない
例えば、ウォーレン・バフェットは「やると決めたらやる」というルールを自分に課した
ほとんどの人は「やろう」と決めたことを途中で投げ出す。バフェットのスゴイところは絶対にルールに対してブレないこと。
→「並外れたことをしなくても並外れた成績は出せる」
自分の中で「行列のラーメン屋に並ばない」などマイルールを作って守ろう!
なぜ、社是?
例)味ひとすじ(永谷園)など
↓日本と世界の有名企業の社是がたくさん載っていたので興味あればどーぞ
カッコいい社是と長ったらしい社是の2つがあって、そこに意外な発見や気づきがあるかもしれない
言葉は人間を動かせる最強の武器、みんなが思ってるより重要
→言葉が意識を生み出し、意識が行動を生み出す
社是社訓にはその言葉を経営者が考え抜いているかどうか、自社の経営哲学を言葉に落とし込めているかどうかがわかる
成功する会社は細部まで気を配るから、社是一つでも徹底的にこだわる
⇒たったひと言にもしっかりと魂がこもっている会社に投資すべき
★アービトラージ【江戸時代が終わった真の理由】
江戸時代には主に銀が流行していた
→この金と銀の価格差を利用して海外からの投機が激増。日本に大量の銀が流入、金が流出した
因みにアメリカ総領事のハリスはこの交換を利用して1年で3億円稼いだ
→金が持ち出されたことで超インフレ状態になり、庶民の不満が爆発
鎖国や商業軽視など成長と発展が見込めない政策をしていたことや、元々脆弱な財政で各藩借金まみれだったこともあり財政破綻する
→破産宣言で江戸城を明け渡して時代が終わる
薩長同盟による武力を使った内乱によって明治維新が起こったわけじゃない!
★鳥の目、魚の目、虫の目
マーケティングの世界で使われる言葉。物事は一つの目で見てはいけなく、ミクロやマクロの色々な角度から見なくてはいけないということ
江戸城の無血開城などは虫から見たミクロの視点
国家の経済破綻や欧米列強のアジア戦略という世界情勢が鳥から見たマクロの視点
→世の中で語られる歴史は英雄によるミクロの世界であり、その奥のマクロの世界を見なければ本質はわからない
投資で言えば、ミクロ=小さなトレンド、マクロ=大きなトレンド
例)iphoneを見ても、天才が作ったすごい電話というのは小さなトレンド。その背景はコンピュータと個人の常時接続で、そこから様々な可能性が広がるのが大きなトレンド
⇒大きいトレンドをつかんでから、カリスマがいるなどの小さなトレンドを見て投資する
★ユーグレナ〜ミドリムシが世界を救う〜
現在はミドリムシを粉末にした栄養補助食品が主力だが、ミドリムシを使ったジェット燃料を開発を目指している
出雲充さんの本も読みました!レビューはこちらから
出雲社長は、バングラディッシュに行った時、現地人がお腹いっぱいの食事をしてるのに栄養失調で平均寿命が短いことを知る
これは、米や麦しか食べていなく、炭水化物は取れるが他の大事な栄養素がなかったから
→色々な栄養素がつまったカプセルを作ろうと思い、ミドリムシに出会う
ミドリムシは、動物と植物両方の栄養素を持っていて、人間に必要なほぼ全て、59種類の栄養素を持っている!
⇒人類を救う夢のカプセル
ミドリムシのすごさは皆知っていたが、培養が出来なかった
→社長は退社して研究に没頭。2005年に世界で初めて食べられる量のミドリムシを大量に安く生産することに成功
現在ユーグレナは世界の1周先を行っているが、これを2周にすれば完全に独走状態になる。
→海外は1周では大量に資金を投入するが、2周になると競合相手の買収を考えるから
⇒日本人は「小さくてカワイイもの」が大好きという強みを活かせば十分可能である
例)微生物を扱う産業では「キッコーマン」「ヤクルト」「味の素」が世界のトップに君臨している。これらの会社の主力商品はものすごい技術と経験が必要で参入は不可能
→日本は圧倒的最先端を走る発酵大国!
微生物を含む小さいものがワシャワシャ働く姿が好きな日本人
海外の人は、微生物系は根気を必要とする微細な作業なので、この分野は苦手
⇒縄文時代から始まった発酵文化は、カビすら愛おしいという日本独自の感性が育んだ
漫画「インベスターZ」7巻の感想
「インベスターZ」5,6巻に続き、知られざる歴史をお金から紐解く話が7巻にもありました。歴史は裏を知るとおもしろいし、なにより背景を知ることで今の理由がわかり、今後の仮説も自分で立てることができるのがとてもイイ!
ユーグレナの話では、改めて日本人がカワイイもの好きと言われると確かにそうだな〜と、客観的に自分を見れてよかった!
後、社是、おもしろい!めちゃくちゃハマりました。みなさんも見て!
経済漫画「インベスターZ」7巻ネタバレ要約まとめ
「インベスターZ」7巻は結構まとまった内容が多くて書きやすかった。ミドリムシがジェット燃料になれば歴史に名を残す一大ニュースになりそうです。
筆者は、マイルールで「何人かで外食をする時、同じものを頼まない」というルールを設定しました。皆さんはどーですか? それでは
過去の巻は インベスターZ から見ていってください!
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