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【有料級】最強経済漫画「インベスターZ」6巻完全要約・感想【ネタバレ】

インベスターZ 6巻インベスターZ全巻要約
出典:インベスターZ 6巻表紙より
漫画「インベスターZ」(全21巻)のストーリー部分を抜いたお金、投資や企業に関する知識の要約を巻ごとにしていきます!

ストーリーは漫画を面白くさせていますが、お金の知識を学びたい、投資についてだけ知りたい人にはちょっと邪魔なのも事実!

そこで、知識的な重要ポイントを絞って要約しました

前の巻はこちらから

「インベスターZ」は投資・保険・企業・経済の歴史などお金のあれこれを、

諸事情あって投資を始めた中学1年生の主人公と共に学べる漫画です!

作者はドラゴン桜で有名な三田紀房さん

この記事を読めば、

その巻ほぼ全ての情報をインプット出来るという、網羅的なものになっています

「具体的な内容を知りたい」「シンプルに忙しい」方は

まず本記事の要約を見てから買ってみてください! 買う際の参考にもして

こちらで総合的なレビューをしているので、合わせてどうぞ

「会社四季報」はインベスターZを「投資ビギナーにも、一定の経験を積んだ投資家にも勝つための気づきを与えてくれる」と評しているので、既に投資をしている人にもおすすめです!

筆者も株をやっていて知識は少しありますが、全巻通して学ぶことは多かった!

筆者としては、特に投資をしている人に見てほしいです!

個人的に重要だと思った所には★をつけています
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経済漫画「インベスターZ」6巻の重要ポイント要約【ネタバレ】

「インベスターZ」6巻は

「相談して投資するということ」「ベンチャー企業」「戦後の経済成長の背景」の3本立てです。みてらっしゃい〜

★優秀な人間が相談して出した結論はロクなもんじゃない

相談すれば、お互いの意見をすり合わせることなり、投資は妥協したものになる

決めるのは常に自分、自分と相談して自分で決める!

日本人は特に譲り合いの精神で意見を取り入れ、中途半端な決定になる

→国の事業は典型例

企業も面接では取締役全員が並ぶ構図だが、海外はトップが最少人数か1人で判断する

→責任を平等にしたいという「責任逃れ」が理由

最高責任者は穏便に済ませたいと考えるようになる

日本企業の体質が弱くなり続ける最大の原因!

1人の人間の信念は100万回の会議に勝る 〜ジャパネットたかた〜

高田明…小さな町のカメラ屋さんから年商1500億の通販会社の経営者になった人

高田社長はホテルの宴会でお客さんの写真を撮って売る、観光写真の仕事をしていた

彼は県民性などまで研究し、会話術で顔をレンズに向けてもらうことで買ってもらえる良い写真を量産

カメラ屋は「商品販売を通じてお客さんに満足してもらう」ことが商売だと知る

モノを売ることだけが商売じゃない

その後ラジオ通販、カタログ販売と事業を展開していき、今のビジネスモデルが完成する

⇒廃業する地方のカメラ屋との違いは「商売に対し、理念や信念を持ったかどうか

ベンチャー企業について 〜宇宙開発〜

★なぜ宇宙開発で国などの大手にベンチャーが勝てるのか

ロケットの構造は、ほぼエンジンと燃料タンクだけで重量の8割が燃料。燃料を燃やして打ち上げているので燃料代がコストの大半となる

→パワーがあって低燃費で済むエンジンが作れたら技術の売却か特許の貸し出しができる

安いものをつくるためには安い部品でつくれば良いが、

  • 大手は特注品の1本何十万円のネジを使うので、費用が高くなる
  • ベンチャーでは秋葉原のネジ屋で買える1本5円のネジで人工衛星が作れる

大手の技術者も普通のネジで良いと思っているが、「市販のネジで失敗したら誰が責任を取るか」を気にし、怖くて言い出せない。

→失敗を極度に恐れ、慎重にすすめる分コストや時間もかかりまくる

ベンチャーはトライアンドエラーを繰り返せることが強み!

宇宙のインフラをつくるということ

人を打ち上げるロケットはほぼロシアで打ち上げられており、打ち上げ価格は下がらない

人類を発展させるために宇宙を活用するには低価格のロケットが必要不可欠

インフラ事業になって安い値段で宇宙に行ければ、今では考えられないことが起きる!

開発競争に勝つとかではなく、競合は宇宙インフラをつくるという同じ夢を持つ仲間。誰が成功しても構わないという意志を持つ起業家もいる

→投資家は短期的な勝ち負けでなく、広い心を持った未来を見通せる人

ルールを作る国、守る国

  • 西洋人にとってルールは作るもの。時代の変化によってさっさと変える
  • 日本人にとってルールは守るもの。一度決めたことは守ることが美徳

ルールを作る国が主導権を握る

職人芸もルールが変わってしまえば無用になる。一から改善を繰り返すのが日本という国

日本ではロケットを打ち上げるのに山のような書類や法律をクリアしなければならず、1つでもハンコがもらえないと水の泡。政府は宇宙事業をやる気がないから非協力的

宇宙事業はルールを守る国では発展できない

アメリカでは、宇宙に関することは政府や民間が全面的にバックアップする

例)スペースXはテキサス州では無許可でロケットを打ち上げられ、政府から数百億円の出資も受けている

ファーストペンギン

インベスターZ 海に飛び込むペンギンの絵

出典:インベスターZ 47話より

ファーストペンギン…ペンギンを食べるシャチなどが海にいることを危惧し、中々飛び込めないペンギン集団の中でいち早く飛び込むヤツ。危険を伴うが、魚をたらふく食える(利益総取り)

ベンチャーとはファーストペンギンになることである

英語圏でファーストペンギンは「不確実な状況下において勇気を持って新しいことにチャレンジすること」←このような意思や行動が称賛される文化

対する日本は、「雉も鳴かずば撃たれまい」という言葉通り、目立たずに全員横並びになることが無難な生き方

お金を使うのは難しい「金は鰯の如し」

現金を持っていても使い方が分からず、仕方ないから預金しておくほど愚かなことはない

金は眠らせておいたらただの紙くず

現金のまま持っていることに何も感じない無神経さは投資家として失格

金は鰯の如し…鰯も金も放っておけば腐って価値を失う。食べて栄養にせよ!

知らなかった!戦後とこれからの日本経済

★お葬式を見れば日本の将来が分かる

日本では20〜30年前まで喪主の平均年齢は40代で、相続のお金は子供の教育や住宅などに回され、経済の好循環に貢献していた

しかし今は、平均寿命83歳に対して、お葬式での喪主の平均年齢が67歳

老人から老人に資産が受け継がれている

引退した老人がそのまま預金として貯め込む

インベスターZ 塩漬けにされている銀行預金880万円の図

出典:インベスターZ 51話より

経済の循環が止まり、日本は将来成長しない国になる

加えて超高齢化社会になることで2100年に人口は最悪3450万人になると予測される

→100年したら日本は地球上から消滅したも同然

★日本が戦後に高度成長した本当の理由

人口ボーナス

人口が伸びれば経済は伸びるというのは経済の大原則

今のアジア諸国と同じことを日本は50年前にベビーブームによって経験しただけ

人口が増える→消費が活発になる→産業も発展して賃金上昇→中流階級とともに社会は豊かになる→世界2位の経済大国へ

⇒団塊世代が頑張ったからではなく、経済成長したのは単純に人口が増えたから

国運

加えて、3つの要素からなる国運もあった。

  • 国土…国境が接してないので紛争が少なく、狭いため流通網が整備しやすく、増加する若い労働人口を工業地帯に集中できた
  • 自由と民主主義…アメリカの民主主義を能天気な国民性で受け入れ、社会システムが同じ欧米と商売しやすかった
  • 競争力…他国と競争する上で、人件費などのコストで優位に立てた

経済成長に必要な条件が全て揃っていた

日本のものづくり産業が世界シェアを奪えたのも、競争が少ない場所で円安を武器に出来たから。つまりは運

朝鮮戦争

1950年の朝鮮戦争は実質米ソの代理戦争

3年に及ぶ戦闘の武器や必要物資の供給地として日本は米軍を支え続けた

→日本の工業の生産能力↑

戦争と経済

大戦時、唯一自前で武器を調達していた日本の技術はその後の工業製品に利用された

→戦争で技術が磨かれ、優秀な技術者が軍需産業から民間企業へ移ったから発展した

戦後ゼロから輸出大国となってものづくりの国として発展したわけじゃない!

戦争が日本のモノづくり産業に貢献したことは歴史的事実

今後の日本はどの分野で勝つか

高齢化などに伴い、いずれ日本は中進国のメーカーにシェアを奪われる

テレビ事業を売却して金融やヘルスケアなどに転換したアメリカのゼネラル・エレクトリックのように、先端技術で新しい分野を開拓できるか

→今の日本の国運は、超高齢化社会を利用した仕組みや製品を作れること

そのモノやサービスをこれから高齢化を迎える国に提供すれば莫大な利益に!

漫画「インベスターZ」6巻の感想

ベンチャーと戦後の日本の話、知らないことを知れるっておもしろい

悪しき日本の風習がかなり露呈されていて個人的には好きな巻!

今既得権益を持っている人たちは変わらないでしょうが、今の子どもが日本の良さを活かしつつ、ストレスなく効率的に仕事ができる社会を作っていかなければらないと感じました

「主人公が中学生なのにお金の勉強してるってスゴイ」じゃなくてそれがスタンダードになってほしいので友達にもこの漫画最近勧めています。ステマではないです、、、

経済漫画「インベスターZ」6巻ネタバレ要約まとめ

日本という国に関することを多く取り上げてるイメージの6巻でした。相談しての投資は危険ということを胸に餃子の具で使うキャベツくらい刻みたいところですね

宇宙開発ってこれからの必須産業なのに日本はなぜこんなに協力的じゃないのでしょう。あ、宇宙といえばこの漫画もおすすめ笑

次巻はこちら!「ユーグレナ(発酵大国日本)」「江戸時代が終わった理由」「巨人の肩に乗る」が主な内容です!

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