ストーリーは漫画を面白くさせていますが、お金の知識を学びたい、投資についてだけ知りたい人にはちょっと邪魔なのも事実!
そこで、知識的な重要ポイントを絞って要約しました
前の巻はこちらから
この記事を読めば、
作者はドラゴン桜で有名な三田紀房さん
こちらで総合的なレビューをしているので、合わせてどうぞ
「具体的な内容を知りたい」「シンプルに忙しい」方は
まず本記事の要約を見てから買ってみてください! 買う際の参考にも!
筆者も株をやっていて知識は少しありますが、全巻通して学ぶことは多かった!
筆者としては、特に投資をしている人に見てほしいです!
経済漫画「インベスターZ」11巻の重要ポイント要約【ネタバレ】
「インベスターZ」11巻は主に、
「個人商店」についてです!日本にシャッター街が増えた理由など、初耳情報も多いと思うので、見てらっしゃい!
開店資金がいらない居抜き起業って?
老舗で経営者が高齢だと売上の何%かを毎月払うだけなど好条件で経営できる事も多い
★個人商店は繁盛しなくても良い【商店街がシャッター通りになった理由】
個人商店の極意
- スリム…少人数で低コスト
- シンプル…品数が最小限
- スロー…あまり忙しくない
料理がメインのラーメン屋などは、競争が激しく、調理もハードなので長く商売を続けられない
そこで大事になるのが、マーケット管理
どういうお客さんにどんな商品を提供するか、どうやって適切なサービスのサイクルを作り、円滑に回していくのかが大切
例)裕福な高齢者が多い地区なら、その層をターゲットに喫茶店で1杯600円(豆原価20円)のコーヒーを1時間に3杯売り、週6日営業すれば負担なく生活に十分な利益を出せる
→成長や拡大、差別化はいらない!
喫茶店なら、パンケーキなど他の商品を出すと、仕事量が増えて人件費もかさむ
日本の地方都市の商店街がシャッター通りになった理由
→個人商店主たちが企業のような成長と拡大を目指したから
1980年代、ジャスコなど大型店の進出に対抗して国は商店街に補助金をばらまく
しかし、国の補助金は開発費(アーケード建設費)の3分の1
残りの3分の2は自治体と商店街で賄うことに
自治体は税金があるが、商店街は借金でしか工面できなかった
更に、店舗の改築なども借金する。それらの借金を返すために売り場を大きくして在庫を積んで売上増を図った
→市場規模を無視した売上は達成できなく、借金の返済ができなくなる
→下降する家業を悲観して後継者は育たず、商店は次々廃業
⇒シャッター街の完成
身の丈を超えた成長と拡大を目指したことが根本の原因!
★3世代サラリーマンという日本の危機
1960年代までは、就業人口の50%が自営業主と家族従業員だった!
→現在は十数%に落ちている
商売感覚があるので、起業する人は家が自営業という場合が圧倒的に多い
起業して成功→その子どもも起業という好循環が昔はあった!
→今はサラリーマンのサイクルに
⇒近い未来日本は給与所得者ばかりになり、産業振興に大ダメージとなる
スマホは個人商店の救世主!
ガラケーの時代は情報がなかったので、みんなとりあえず目についた安定のチェーン店に行った
しかし!スマホの出現で消費行動が激変する
飲食をする時、「街を見渡す」→「スマホで検索」に!
スマホによって好みの店をスグ見つけることができ、店の評判や細かい情報も調べることができるようになる
加えて、消費者は自分好みのお店を見つけてSNSで発信することで充実感を得る
→個人経営でも大勢の客を相手できるようになった
⇒個人商店もITの力で経営を安定化できるようになり、組織より個人がやりやすい社会へと突入
日本では投資家のスーパースターが生まれない
日本では、個人投資家は強欲な拝金主義者のレッテルを貼られる日陰者
→日本では投資家のスーパースターが生まれない
プロ野球に憧れて選手を目指すこどもがいるように、ある分野が成長するには「憧れの存在」が必要だが、
日本の起業や投資ではいないので子どもの目標にもならない
加えて、リスペクトの文化もない
- アメリカの起業家…雇用を生み出して社会に貢献している尊敬すべき人
- 日本の起業家…野心丸出しの目立ちたがり屋。成功すれば人を安くコキ使った親玉としてバッシングを受ける
日本のヒーローはすべてお上の人間 例)水戸黄門、刑事ドラマの警察官などの公務員
→困ったらお上が助けてくれるという価値観と文化が定着
対して、欧米のヒーローは基本民間人で起業家や経営者が多い
→個人の成功がかっこいいとされて皆があこがれを抱き、目指すようになる
売るべし買うべし休むべし【相場の格言】
素人は利益が出ると「もっと」と欲を出し、損が出ると「取り返さなくては」と焦る
→気持ちが空回りして売買を繰り返すがいい結果にはならない
相場で勝つ人は取引が終わったら相場から1歩引き、冷静になってチャンスを待つ
経済漫画「インベスターZ」11巻の感想
日本にシャッター街がたくさん見られるようになった理由、人間の業が垣間見える話でした
企業と個人商店の違いがわかって面白かったというのもありますが、60年代は個人営業が50%って、まじですか。まじですか。衝撃です
「日本に起業家が根付かないのは水戸黄門が戦犯だったw」というのはちょっと面白い仮説!なんじゃあいつ。
経済漫画「インベスターZ」11巻ネタバレ要約まとめ
以上、「インベスターZ」11巻でした
インベスターZでは度々「アメリカと日本の違い」というトピックが挙げられますが、知っているようで知らないことがなんと多いことか!
アイアンマンのトニー・スタークのような主人公がカッコいいとされる文化がねづいてほしいです。ねづいっちです。
次巻は「老舗とブランド」や「四季報」についてです!お見逃しなく!
過去の巻は インベスターZから!
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