ストーリーは漫画を面白くさせていますが、お金の知識を学びたい、投資についてだけ知りたい人にはちょっと邪魔なのも事実!
そこで、知識的な重要ポイントを絞って要約しました
前の巻はこちらから
この記事を読めば、
ちなみに、「インベスターZ」は投資・保険・企業・経済の歴史などお金のあれこれを、
諸事情あって投資を始めた中学1年生の主人公と共に学べる漫画です!
作者はドラゴン桜で有名な三田紀房さん
こちらで総合的なレビューをしているので、合わせてどうぞ
方は「とりあえずコレを読め!」という漫画ですが、
「それもちょっとハードル高い、、、」や「シンプルに忙しい」方は
まず本記事の要約を見てから買ってみてください! 買う際の参考にもして
筆者も株をやっていて知識は少しありますが、全巻通して学ぶことは多かった!
個人的にはやっている人に見てほしいです!
投資漫画「インベスターZ」3巻の重要ポイント要約【ネタバレ】
3巻は色々なトピックがあってまとめるのは難しいですが、
「企業の仕組み」「日本人と投資」「投資への向き合い方」「ウォーレン・バフェット」の4本立てです。
特に日本人と投資の所は本質的なので必見!!国民全員に読んでほしい。。。
株式会社ってなんのこと?
モノ作りの会社なら、事業を行うために工場や設備を整える資金が必要
資金を調達する方法は主に2つ
- 銀行からお金を借りる
- 株式を発行しみんなに買ってもらい、それを元手にする
1の場合→土地などの「担保」が必要で金利も払わなくてはいけない
2の場合→銀行のような面倒くささはないが、投資家に出資してもらう努力が必要
東証などに「上場」しないと株の取引はできない
生活の全てに株式会社が関わっており、
私達はたくさんの企業に囲まれて暮らしている
⇒投資は日常生活の延長線上にある。自分の身の回りから考えていけば良い
例)メガネの「JINS」は生活に溶け込み、5年で株価が10倍に!
企業が起こす「動」と「静」の革命
画期的な商品はあっという間に大ヒットするが、激しい競争に巻き込まれ短命になりやすい
→真に優秀な企業は静かに社会を動かす
例)セブンイレブンでは、
- サンドウィッチのマヨネーズがつかないパッケージ作り
- アイスクリームのショーケースの蓋を無くしてエアカーテンを導入し、開け閉めの不便を解消
特別なこととして意識されなく、消費者に自然に受け入れられる
小売業で分野トップになれば世界征服ができる
スウェーデンのIKEAは、革命的に便利なシステムで地域ごとの風習の違いを凌駕した
組み立て文化のない日本でも大成功!
同じように、コンビニのノウハウは世界標準になりつつある
いつでも開いていて、何でも揃い、レジは迅速
さらに改革を続けているコンビニは海外で勝つ確率が高い!?
ローカルネットワーク
コンビニやヤクルト、警備会社などは地域に溶け込み、ローカルネットワークから情報を得ている
生活スタイルなどが分かることにより、迅速に次の一手が打てる
→リアルなインフラを備え、ローカルネットワークを築いた企業は強い
縮小している国内市場だけでなく、ジャパンオリジナルで海外も!
日本人と投資 〜知られざる真実〜
世界で1番投資の能力が高いのは日本の子供たち
日本の子供は世界一の経済観念を持っている
小さい頃からお小遣いやお年玉など自由に使えるお金をもらっている
→お金に関して自由な裁量を持っており、子供がお金を自分の考え方で使える国は日本以外ない
しかも、節度があり、それを教育するシステムもある
例)遠足のお菓子は300円内でどう良いものを揃えるか、工夫する
駄菓子屋など昔から日本には子供の消費文化があった!
おもちゃ、文房具、お菓子などの子供市場は経済に大きく貢献している
限られたお金でいかに自分の満足度を上げるか、小さい頃から細かな「投資」をして技術を磨いている
日本人は投資が得意!?
1730年、江戸時代ではアメリカの100年前に商品取引所が存在していた
大阪で現実にない米を売買する「信用取引」という仕組みが世界に先駆けて発明されている
→日本人は世界に先駆けて投資のシステムを開発し、運用していたので投資の能力は高かった!
→日本人が投資ベタというのは思い込み、日本人は昔から投資が好きで上手
日本人が投資をしなくなった理由
太平洋戦争での投資→貯金の流れ
太平洋戦争に突入していく1930年代に配布されたビラ
「戦争に勝つために国民は貯金せよ」という当時の政府のプロパガンダとキャンペーンで日本人は投資から遠ざかった!
「貯金しない非国民」というレッテルを貼られることを恐れ、国民は金融機関に現金を移す
→集まったお金は国債へ回され、軍需産業には無担保で融資
→国は国債を売ったお金で武器を買い、軍人に給料を払った
→もっと資金が必要になると、「国民貯蓄組合法」を作り、全国民に貯金を強制した
→国民の財産を投入したにもかかわらず、結果は敗戦。国債は紙くず、国は破綻した
戦後の貯金の流れ
早急に国を建て直さければならなかった政府は、郵便局ネットワークを国営の集金マシーンとしてお金を集めた
→その資金で公共事業、インフラを整備し、戦後復興を遂げる
→80年に渡って貯金し続けたので、お金は銀行に預けるものというイメージが定着
→しかし!金融機関に国債を買わせれば、愚策にも役人はお金を使いたい放題となる
「国民は貯金をして役人がそれを使う」この図式を壊したくないのが本音なのです
700年続いた日本の金融システム「無尽講」
日本の銀行は担保などのお金を借りるのがめんどくさいが、無尽はスピーディで手軽!
今はないが、昔はこんな裏金融があって
→誰もが投資家として地場産業を支えて経済を動かしていた
⇒株式や中央銀行のように西洋から輸入した仕組みだけでなく、元々日本には投資のシステムがあり、日ごろから投資を意識した生活を送っていた!
現代の日本人は生活を国に委ねすぎ
昔の日本人は個人の判断でリスクを取っていたが、今は国に判断を委ねる人が多い
銀行に預けられた資金は国債購入に回され、無駄な事業に注ぎ込まれている
国土全体のインフラが整備された現代では、
有望な企業に直接投資した方が国は発展する
→自立した個人として生きるためにも投資を大切に
投資への向き合い方
自分の中で絶対に価値あるもの以外お金を払うべきじゃない
高級時計を始めとするブランド品は一等地に店を構え、有名人に高額のギャラを払って宣伝している
→品物に払う値段の半分は地代や広告費。これは割りに合わない買い物
⇒投資家として1流になりたいなら、自分の中で価値あるもの以外にお金を使ってはいけない
囚われない、侮らない、恨まない
副業として株をする際、取引に囚われて心を奪われてはいけない
少し儲かっても調子に乗って雑にやってはだめ。侮らず謙虚に
人や社会のせいにせず恨まない。何をがあっても自己責任
トレダビ
お金を稼いだ苦労を忘れてはいけなく、場合によっては
お金は命より大事!
→口座を開設していきなりお金を入れるのは良くない
ウォームアップはトレダビで!
本気になるとはリスクを取ること
大事なことはここ1番でリスクを取れるか否か
投資とはリスクを取ってリターンを得ること!
トレダビでは1000万円で2銘柄など、リスクを取る感覚を練習から養うべき
株は嫁入り道具と思って買うべし
生まれてはじめて株を買うなら、一生持ち続けられるような株を持つべき
いざというときに貯金ではなく、株で持っておくのがベスト!
→長期的に見て穏やかに上昇しやすい優良株を買う
値動きに一喜一憂しなくてすみ、仕事をしながらも投資できる
大きな利益を上げる秘訣は「異議」を申し立てること
しかし、大きな利益を上げるためには、現在の株式市況に「異議あり!」と申し立てなければならない
すでにみんなが評価している株を買っても意味がない
←市場の評価ははっきりしていて流動性の高い株は割安ではないから
一般的な評価が現実よりも低く見積もられている株を正当に評価することが投資の本質
投資の神様「ウォーレン・バフェット」
長年、世界トップクラスの大富豪であり投資家。2020年現在、90歳で資産は約800億ドル。
6歳の時、商売を始める
祖父の店のコカ・コーラ6本入りを25セントで購入し、一本5セントでバラ売りした。既に付加価値をつければ利益が得られることを理解していた
11歳の時、父の影響もあり株式投資を始める
1株38ドルを3株買って40ドルになったところで売り抜ける。これが投資で得た初めての利益となった
14歳の時、新聞配達のアルバイトをする
様々な会社の新聞・雑誌を配達し、御用聞きもして日用品も同時に売ったので、当時のサラリーマン並みの月収を得る。→与えられた仕事だけでなくチャンスをビジネスへ
22歳の時、大学卒業までに貯めた1万ドルの75%を1つの会社に投資する
割高と専門家に言われながらも経営方針に感動して投資し、1年後に株価は2倍に!3年後には14万ドルへと資金を成長させた。
31歳の時、自己資金100万ドルとなる
友人や家族とパートナーシップを組んで資産運用した。
39歳の時、2500万ドルまで資金が増える
自身が会長を務める「バークシャー・ハサウェイ」を通じて投資を続け、
50歳で6億ドル、60歳で40億ドル、83歳で470億ドルで世界の億万長者へ
彼のスゴイ所は、「欲の無さ」
- 毎年受け取る報酬は900万円
- 住んでる家は60年以上前に購入したもの
- 贅沢な食事はせず、コーラを1日4本飲む
- 高所得者の税率を上げるルールを提示し続けている
- 死んだら資産の99%を慈善団体へ寄付すると公言
↑自分が得意とする分野で働けば、社会は富むという考え方による社会貢献
「分散投資は無知に対するリスクヘッジ」 byバフェット様
あるジャンルの銘柄で一社に絞るのではなく、A,B,C社と買っておけばA社が損を出してもほかで補える
しかしこれは、企業研究や情報収集をしない投資家の無知で容易な逃避だとバフェットは切り捨てる
⇒確固たる信念を持てるまで徹底的に企業をリサーチせよ!勝つためには相手を知れ!
ちなみに、彼は「その企業について論文を1本書けなければ株を買ってはいけない」とも言っている
投資漫画「インベスターZ」3巻の感想
いや〜、バフェットさん、論文一本はヤベえですよ。
ともかく、「インベスターZ」3巻は日本人と投資の所がよかった!
単純に「日本人は安定志向だから投資嫌いなのかな〜」と思っていたら、まさかこんな歴史的背景があるとは!
つくづく思うのですが、インベスターZは結構過激というか、劇薬なんですよね〜
その分本質的で良い漫画という意味ですよ!
三田節全開の、キレッキレの巻でした
最強投資漫画「インベスターZ」3巻ネタバレ要約まとめ
今回は過去一で長くなってすみません。でも普通に漫画読んだら10倍くらい時間かかると思います。筆者は1時間かかりました笑
3巻は日本の歴史の闇に踏み込んでいて、とても情報量の多い巻でした
銀行がリスクってことに歴史的観点から気付かされます
後、バフェットって80歳から資産倍近く増やしてるんですね。忍耐の鬼!
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