ストーリーは漫画を面白くさせていますが、お金の知識を学びたい、投資についてだけ知りたい人にはちょっと邪魔なのも事実!
そこで、知識的な重要ポイントを絞って要約しました
前の巻はこちらから
この記事を読めば、
ちなみに、「インベスターZ」は投資・保険・企業・経済の歴史などお金のあれこれを、
諸事情あって投資を始めた中学1年生の主人公と共に学べる漫画です!
作者はドラゴン桜で有名な三田紀房さん
こちらで総合的なレビューをしているので、合わせてどうぞ
方は「とりあえずコレを読め!」という漫画ですが、
「それもちょっとハードル高い、、、」や「シンプルに忙しい」方は
まず本記事の要約を見てから買ってみてください! 買う際の参考にもして
筆者も株をやっていて知識は少しありますが、全巻通して学ぶことは多かった!
筆者としては、特に投資をしている人に見てほしいです!
投資漫画「インベスターZ」5巻の重要ポイント要約【ネタバレ】
「インベスターZ」5巻のキーワードとしては、4巻引き続きの就職、女性と社会、BtoBなどがありますが
「日本人がお金嫌いになった理由」が1番印象的でした。どこからでも見てらっしゃい
B to Bビジネス 〜朝日印刷〜
→B to B(ビジネス to ビジネス)企業間で取引している業種は無名だが優良な企業がたくさんある!
★無名だが優秀な企業
BtoBだけでなく、世の中には無名な優良企業がたくさんある
→日本には、創業100年以上の会社が5万社あり、9割が従業員300人未満の中小企業
→創業200年以上の会社は世界で約5600社で、日本企業はそのうち3150社を占める
⇒世の中の人はCMや広告に出る大企業の名前しか知らないが、優秀な中小企業が日本経済を支えている!
大企業に受かりたいなら中小企業を受けろ
就職の序盤は準備不足で大人との対話なども上手くはない
→トレーニングを積んで十分力をつけてから大企業に挑め
→就活のはじめは中小企業を受けるべき。ガンガン場数を踏んで面接のスキルを磨く
練習のためだけに中小企業を受けるのが後ろめたいとか思ってはいけない!
自分という資本を投下してリターンを得る人生の投資なので、徹底的に調べるのは当然
⇒投資先の調べ方に個性が表れる
人と同じことをするか、違う方法を取るかという所に合否の鍵アリ
少ない情報から理由を想像する
リクルートの株を持っていた場合、
普通は「内情で本業の経営が苦しいから売却したんだ」と考え、今後の成長を悲観して持ち株を売る
しかし!
- リクルートは元々ライフサイクルビジネス、人生の大きなイベントに関連した事業で成長してきた
- 子会社は出版がメインの事業で娯楽メディアも伸ばしていた
- 3ヶ月前にCEOや、役員も半分以上入れ替わっている
- 新CEO就任時の「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」というツイート
→トップ交代を機に事業を整理し、「やるもの」と「やらないもの」分けて子会社は本業と離れているから売却したと考えることもできる。ツイートはその決意表明
→トップは優秀で、内情が苦しいから売却したのではない!
⇒もし持っているならその株はすぐ売って、底値で逆に買い増すという判断ができる
想像、推測の力は投資に重要
決断とは「切って離す」こと
スティーブ・ジョブズは「何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい」と言った
→成功するときは、やらないことはやらないとはっきり決めた時
あれもこれもやると全てを完璧にはできず、妥協することになる
女性が活躍している会社なんて日本には1社もない
誤解を招きそうですが、そのまま書きます
漫画ではシングルマザーが自らの経験を娘たちに話しており、「女性は自分の生きる道を自分の手で掴むしかない」と言っている
アメリカの上位500社でも女性がCEOを務めている割合は4%、取締役は17%
日本の上場企業役員の女性率は1,2%!←先進国としては最下位だった
2019年には約5%となっているが、依然として低い水準。
→1つの改善法は、男ばかりの経営をしている会社には投資をしないこと!
徹底的に投資対象から排除すれば実態が見えてくる
⇒企業の株を買うことは経営に対して1票投じることである
歴史的なお金の流れ
日露戦争で借金まみれ
日清戦争後、日本は会社数が2年で2900から5800社へ。株ブームで好景気だったが、2度の恐慌で景気は後退していく
その後日露戦争に勝ったが、戦費は日清戦争の8倍で、その8割が国債の発行によるもの
→日本は莫大な借金で勝利を「買った」
あらゆるものを犠牲にしたが、賠償金は0。手に入れたのは鉄道2本と借金
しかし、勝ったことで日本は外国の信頼を得たという側面もある
チューリップの大暴騰
1634年頃、オランダで「チューリップ」への過剰な投機が起こり、価値は大暴騰
原因は、好景気によって大衆がお金を持つようになり、投資をはじめたから
→買いが買いを生み、値は上がり膨張し続ける
→限界まで膨らんだところで破裂、大暴落した
まさに泡のように弾け飛ぶ→バブル経済
⇒バブル破裂の危機を避けるには、頂点の手前で売り抜けることが鉄則
★「お金は汚いもの」というイメージはどう作られた?
本能寺の変が起こったとき、徳川家康は堺にいた。家康はすぐに領地へ戻ることを判断
国全体を「そこそこ貧乏」な状態で統治すれば、安定した長期政権を築けると考える
そこそこ貧乏…暴動が起きるほどの貧乏ではなく、最低限食うのに困らない程度の貧乏
→為政者は国民が貧しいほうが統治しやすい
なので江戸時代は、農民、武士などみんなが平等に貧しかった
武士は身分が高いというプライド、農民や町民へは質素倹約こそ美徳という価値観を植え付けられる
→貧しくても平穏な暮らしで満足するようになる
これが江戸時代が300年も続いた理由
⇒この質素でお金を汚いとする思想が今日まで残り続いている
★貧乏こそ諸悪の根源!
江戸時代は国内で大きな内乱などは起きておらず、秩序があって平和だった
→物質的豊かさはないが、精神的豊かさはあった?
しかし!
- 天災や飢饉で何百万人の人が餓死
- 農村では子供が間引きされ、娘は平気で遊郭に売られていた
→秩序と高い文化があっても救われない人が山のようにいた。これで幸せ?
⇒貧乏は不幸であり、幸せは金でしか手に入れられない
⇒金以外に人を救い、豊かにするものはない!!
就活生は就職四季報を読め!【インベスターZ巻末付録】
就活には情報が必要
広告や情報誌に載っている就職情報は企業からカネをもらって書かれている主観情報
→利害関係のない第三者が書いたものである客観情報が大切 例)経済誌や新聞など
⇒『就職四季報』を読め!知ってる会社から読んでいき、比較しながら色々見ていく
自己分析より企業分析!
経済漫画「インベスターZ」5巻の感想
女性役員のいる会社を選ぶというのがありましたが、投資の意義や投資先を選ぶ基準を持っておくのは大切だと思いました
主人公の推測力は驚異的(笑)でしたが、想像してそれに応じた売り買いをするというのは投資の醍醐味。それが投資の1番の面白さだと筆者は思っています!
後は江戸時代の話!ただの1説でしょうが、「こわ〜」ってなりました。
インベスターZに出てくる人たちは過激な発言が多いですが、本質的でブレてません
ほんとおもしろいし突き刺さるしためになる、3拍子!
経済漫画「インベスターZ」5巻ネタバレ要約まとめ
以上、「インベスターZ」5巻の内容要約でした
就職から歴史から社会の現状から、内容が濃くて毎巻消費エネルギーが大きいですが、今回も例にもれずカルピスの原液くらい濃かったです。
神漫画なのでこれをきっかけに読んで、読んだことある人ももう一回読んでほしいです!
コメント