ストーリーは漫画を面白くさせていますが、お金の知識を学びたい、投資についてだけ知りたい人にはちょっと邪魔なのも事実!
そこで、知識的な重要ポイントを絞って要約しました
前の巻はこちらから
この記事を読めば、
作者はドラゴン桜で有名な三田紀房さん
こちらで総合的なレビューをしているので、合わせてどうぞ
「具体的な内容を知りたい」「シンプルに忙しい」方は
まず本記事の要約を見てから買ってみてください! 買う際の参考にも!
筆者も株をやっていて知識は少しありますが、全巻通して学ぶことは多かった!
筆者としては、特に投資をしている人に見てほしいです!
漫画「インベスターZ」10巻の重要ポイント要約【ネタバレ】
インベスターZ 10巻の内容はほとんど「FX」と「為替」についてです!
★労働者とは自分の命である時間を切り売りして生活する人
20歳そこそこの若者にとって社会に自分が売れるものは「時間」
自分の時間を売って対価の給料をもらう=労働
労働者は時間を差し出し、資本を持つ経営者は賃金を払う約束をする
→これが資本主義の仕組み
時間とは、「命」 命を差し出して労働者は働いている
賃金目当てで車輪から抜け出せないでいると、いずれ生涯を車輪の中だけで終えることに
精神的充実や成長のために働くなど、資本家が労働者を働かせるために社会に流したもっともらしい価値観に惑わされている人が多い!
→起業して経営者として成功する、つまりは資本家にならなくてはいけない
⇒起業するために成長している会社に入社してビジネスの仕組みを理解するのはアリ
時間を売るだけでなく、スキルを上げて資本家になるためのステップ
日本でも新卒から定年まで同じ会社で勤め上げた人は少なく、役員になれるのは同期入社の中でも1人いるかどうか
加えて日本は低成長なので、大企業も安泰ではなくなる
→会社が崩壊したときの衝撃は資本を持っていない人にとってデカイ!
FXって何?
資金が少なくても短期間で大きな利益を得ることが可能
FXは100%危険な取引だと考えられているが、やり方次第では株より変動の幅が小さく、外貨預金的に低リスクで長期保有することもできる
日本人は為替の取引は馴染みがないわけではなく、ネットオークションの差益で儲けるのと似ている!
為替は、世界各国の政府や中央銀行の政策、景気や経済に影響を受け、ヘッジファンドやディーラーなどの思惑が入り乱れる
⇒外国為替市場こそ、世界最大にして最高のカジノ!
為替に強くなると経済がもっと面白くなり、一気に世界が広がる
【為替の基本知識】
- 為替は銀行、証券会社、ヘッジファンドなどが売買している
- 株式市場は実際の取引所があるが、外国為替市場にリアルな取引所はなく、すべてバーチャル
- より安全で高価値な通貨に交換することで、利ざやを稼ぐことが「売買」
- 世界の通貨は200種類以上あり、取引されるものも数十種類ある
- たくさんある通貨の2国間の両替比率を定めたものが「為替」
- 両替比率は、需要と供給で決まる→欲しい人の多い通貨は高く、手放されれば安くなる
お金にはランキングがあって日々変動するが、実際の所「今はドルが強いなあ」などとなんとなくで決まることが多い!
→為替に対しての苦手意識を持たず、難しく考えないことが大切
因みに、ドルは1940年以降不動の横綱
金が流出した江戸幕府のように、為替で失敗すると国が滅ぶことも!
円安ドル高
→同じコーラを買うのに多くの円が必要になるから、円の価値は安くなる=円安
→円の価値が下がった分だけドルの価値は上がる
円安のメリットは何一つない!
円安になると外国からの観光客は増えるが、それは自分たちより「下」だから訪れているだけ!
→通貨の高い国の人が安い国に行って使うことは経済の大原則
輸出系企業にとっては円安で価格競争力がついて景気が回復するので、
良いことだと思われているが、それは一時的なもの!
→通貨の価値が下がれば国の価値も下がり、長期的に見れば衰退する
しかし!もちろん円高にもメリットはあり、自分なりの意見を持つことが大切
★お金の価値は自国の通貨だけを見てもわからない
宇宙から世界の通貨、為替を監視せよ
世界とのつながりでしか通貨の値打ちはわからない
1ドルが75円から150円へと2倍になれば、円預金の価値は半分になる
例)カウンターでお寿司が食べられていたのが、1円も減っていないのに回転寿司しか食べられなくなる
⇒貯金はノーリスクではない!寝ている間にどんどんお金は減っていく
FX最大の特徴、レバレッジ
FXは、3クリックでできる。通貨を選んで注文数押して、買うだけ
FXは基本「1万通貨」が取引の最低条件。ドル円だと1万ドルのこと
手持ち資金以上の取引ができるのは、FX最大の特徴であるレバレッジがあるから
個人口座では最大25倍、法人口座では400倍ものレバレッジがかけられる
例)個人で10万円の資金なら250万円までの取引が可能になる
レバレッジの掛け過ぎはよくないが、負けたときにしっかり痛みを感じる金額でやったほうがいい
常に勝とうとする人間はFXでは最弱
FXはいかに上手く負けるかの勝負
最も気をつけなくてはいけないのが一発退場
→大負けをせずに、上手く負けをコントロールしながら徐々に資産を増やせるかどうか
FXはテクニカル分析
江戸時代の商人・本間宗久は米相場の分析のために、相場をひと目で見る方法で世界スタンダードのローソク足を発明したと言われている
移動平均線からローソクが離れていったら相場が上がるサイン、など様々な法則を信じてそれを貫くことが大切
ブルとベア
雄牛が角を下から上に突き上げる仕草から来ている言葉。初心者はこっちで良い
これはクマが前足を振り下ろす仕草から来ている。経験を積んだベテランに多い
相場は積み木のようなもので、長い時間をかけてコツコツ積み上がるが崩壊は一瞬。短期間ですぐ下がる
ベアは相場が上がっているときに売り注文を出して急落したら買い戻すので、下げ相場に強い
しかし!
相場が下がるときに人はものすごく恐怖を感じやすいので、
多くの人は急落すれば損をしたくないと損切りすることしか考えられず、簡単にベアにはなれない
→経験によって恐怖を克服しなければならない!
経済漫画「インベスターZ」10巻の感想
10巻最初の「時間(命)しか専門性がない若者が企業に差し出せるものはない」というのは本当にそのとおりです。
これは恐ろしくも事実ですが、日本の大学生は気づかなければいけないポイントだと強く思いました
個人的には株だけしかしていなく、「FXはやらない」と決めているので正直あんまり興味はなかったです。じつは、、、
でも、最初の方の通貨に関する知識は株にも活きてくるので、大事にしたいです!
インフレも関係しますが、貯金はリスクでしかないなあと切実に感じる10巻でした!
経済漫画「インベスターZ」10巻ネタバレ要約まとめ
以上、「インベスターZ」10巻でした
貯金もギャンブルという考え方は極端かもしれませんが、そういう意識は必要です!
日本人は堅実なイメージがあるけど、実は街中ギャンブラーばっかり
常にリスクがあることを肝に銘じて、馬見に行ってきます! (ジョーダンよ)
次巻では「個人商店」という所に焦点を当てて「なぜ日本でシャッター街が多いのか」なども分かります!
過去の巻はこちらから!
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