ストーリーは漫画を面白くさせていますが、お金の知識を学びたい、投資についてだけ知りたい人にはちょっと邪魔なのも事実!
そこで、知識的な重要ポイントを絞って要約しました
前の巻はこちらから
この記事を読めば、
ちなみに、「インベスターZ」は投資・保険・企業・経済の歴史などお金のあれこれを、
諸事情あって投資を始めた中学1年生の主人公と共に学べる漫画です!
作者はドラゴン桜で有名な三田紀房さん
こちらで総合的なレビューをしているので、合わせてどうぞ
方は「とりあえずコレを読め!」という漫画ですが、
「それもちょっとハードル高い、、、」や「シンプルに忙しい」方は
まず本記事の要約を見てから買ってみてください! 買う際の参考にもして
筆者も株をやっていて知識は少しありますが、全巻通して学ぶことは多かった!
個人的には株をやっている人に見てほしいです!
経済漫画「インベスターZ」4巻の重要ポイント要約【ネタバレ】
細々したところはたくさんありますが、「インベスターZ」4巻で焦点となったのは
「再生医療(主にiPS細胞)」と「就職」です!
直接的には投資と関係ないかもしれませんが、日本の会社の構造や医療を知ることは投資に大きく関わってきます。それでは見てらっしゃい
日本の再生医療、トロン、iPS細胞
日本の再生医療は必ずアメリカに負ける
日本の再生医療の年間研究予算は200億円
アメリカは国立衛生研究所だけで940億円、カリフォルニア州では10年で3000億円
→太平洋戦争のような圧倒的な戦力差!
(インベスターZ4巻発売の2014年時点)
山中教授がノーベル賞を取っても、実用化された後の経済的利益は全部アメリカへ
→日本は個人の画期的な発見があっても製品化で失敗
★Windowsを凌駕していた日本のトロン
昔、日米はOSの研究開発を互いに競い合っていて、Windowsより早く開発に成功したのがトロン(1980年代にWindowsより10年進んでいたと言われるOS)
抜群に使いやすく、無償で公開している点が革命的だった!←アメリカは驚嘆
140社以上の企業が集まるトロンプロジェクトがスタートし、
1987年には文部省が学校のパソコンにトロン採用を決定、実用化まであと一歩となる
しかし!1989年、アメリカは輸出制限で脅しをかける
加えて日本のテレビ局などが日米貿易摩擦の問題を大々的に報じたことで、輸出企業や日本政府はビビりたおす。
→自らトロンを差し出し、トロンの命運は尽きた
→国益を考えないテレビ局に潰され、OSを握られた日本メーカーは利益を出せなくなる
iPS細胞はトロンと同じ運命をたどるのか
日本は海外に比べて資金の投入が遅く、額も少ない
だが、再生医療産業で1番大切なのはモノづくりの技術
品質管理、量産化のシステム構築などは日本人の得意分野である
→今後20年で50倍に成長する再生医療産業は、日本人の勝てる分野が核となっている!
★結局、iPS細胞って何?何がスゴイの?
山中伸弥教授は普通の細胞にたった4つの遺伝子を入れることで万能細胞を作り出した
→実用化すれば自分の細胞から臓器を作り出せて、臓器の移植がとても簡単になる
発見の経緯
ヒトは受精卵から細胞分裂し、60兆個の細胞になったところで分化が終了する
→分化が終わった細胞は他の細胞になることができない
「受精卵」は生命の源であり、どんな組織にもなれる万能細胞
受精卵の性質を応用したのが「ES細胞」だが、倫理的な問題があった
ここで、山中教授と一緒にノーベル賞を受賞したガートン教授は「植物も動物も全ての細胞が色々な細胞に分化する指令を出す遺伝子を持っている」と発表
そこで、研究者は大元の受精卵を調べることでES細胞の核となる役割を果たす遺伝子を探した
しかし、山本教授は反対に、完全に分化した細胞に注目してその遺伝子を見つけようとした
→結果、普通の細胞に4つの遺伝子を入れることでES細胞の核となる遺伝子を発見!皮膚細胞を「万能細胞」に変えることに成功した。それがiPS細胞
→受精卵でない普通の細胞から万能細胞を作ったことがスゴイ!!!
因みに、なぜ普通の細胞からiPS細胞が作られるかの根本原理はまだわかっていない
→科学ってわからないことだらけ、だけどそれで命が救えるなら良し
就職の現状 in Japan
★就活は3億円の投資
就活とは、40年にもおよぶ労働時間のをどの企業に差し出すかのレース
大卒サラリーマンの平均生涯賃金は2億8000万円
→3億円近い値段で人生を企業に預ける人生そのものへの投資!
その投資がしっかりと収益を上げ、幸福なリターンをもたらすかどうか。人生の損益を決める重要なレースのスタートが就活
→投資先はよく考えなくてはいけない
しかし!日本の大学生は乱暴に投資先を決め、状況が悪化しても損切りせず、塩漬けのように会社に残り続けて不満を言う ←投資家としては最悪
投資に失敗する最大の原因は、自分は生まれながらに価値があると錯覚し、すがる相手を正しく見極めないこと
★日本は学生にとって就活天国
大したスキルも専門知識もない若者を大量に採用し、大学も政府も企業もそれをを後押しするような国は他にない!
ろくに勉強しなくても卒業でき、新卒一括採用というレールを用意してくれる
就職してからも、1円も利益を生み出さない新卒を年間1千万円のコストをかけて大事に育てる養成プランもある。 ←日本人は「成長」という言葉に価値を感じているから
→アイドル応援型日本式人材育成法
⇒日本の大学生は世界で一番恵まれている
就活生が泥沼にハマる理由
日本には約400万の企業があり、新卒大学生数は45万人
なのになぜ競争が起こるか?
→99,7%が中小企業で残りの0.3%の大企業に入ろうとするから
大企業に突撃すれば、ふるいにかけられ、落ちる
→その後、優良な中小企業を探そうとするが、それがどこにあるかわからない
→焦って走り出し、疲れて若者の輝きを失われる
→中小企業の人物評価も甘くないのでもがけばもがくほど状況は悪化
→就活地獄へ
その他の意外と知らない知識
知識のジャンルが広すぎてまとめられなかったです。でもどれも大切!
100人起業して成功する者はたった一人
日本のベンチャー企業は起業してから10年以内に93%が潰れる
残りの7%もかろうじての経営で、そこから生き残るのは100社あっても1社
融資と出資の違いとは?
融資する側は金利で儲けることが目的
お金は返せばよく、立場は対等なので、経営者は事業に専念できる
出資…お金をあげること。受ける側は担保も金利も必要なく、返さなくてもいい。
借金のリスクがないが、出資者に経営権を握られるリスクもある
本当の自由はお金でしか手に入らない
与えられる=支配される、自由を奪われる
人が人に与えるもので一番強いものは「お金」
ならば支配されないためにはお金の力で対抗するしかない
地味な産業ほど市場規模が大きい!?
日本の映画市場は2019年に過去最高で2600億円。これでも牛丼の市場規模より小さい。紅生姜でも100億円くらい
→実は世間によく知られていて若者受けする業界は市場規模が小さく、経済力は弱い
→逆に、地味な産業は市場規模が大きい!? 自動車70兆、生命保険40兆、家電50兆など
(インベスターZに出てくる値が古かったので2019年の数字を出しています)
市場が大きければ市場内のお金の流れも活発になり、情報も多く分析しやすい
【巻末付録】まず読むべき株の入門書10冊!
巻末付録で入門書10選が紹介されていたので、タイトルだけ紹介します!
「めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門」
「たった7日で株とチャートの達人になる!」
「格言で学ぶ相場の哲学」
「マンガでわかる株式投資!女子高生株塾」
「波のうえの魔術師」
「株のジンクス」
「1分間バフェット お金の本質を解き明かす88の法則」
「行動ファイナンスで読み解く投資の科学 “お金は感情で動く”は本当か」
「No.1エコノミストが書いた世界一わかりやすい株式の本」
経済漫画「インベスターZ」4巻の感想
いやもうほんとに、トロンが世界標準になっていれば、日本からビル・ゲイツが生まれてたかもしれない事考えると胸アツというか悔しい!
iPS細胞の山中教授ですが、研究資金を集めるためにチャリティマラソンやってたんですね
世界的発見でも資金難って、どーいうことよ
後、就活に関するの話なんかは、リアル!
「インベスターZ」は全てごまかしなしではっきり言うので突き刺さるし、危機感も湧きます
経済漫画「インベスターZ」4巻のネタバレ要約まとめ
以上、「インベスターZ」4巻の内容要約でした
日本のOSトロンなんかは結構衝撃的な話でしたが、皆さんはどうでしたか?
ほんとにこの漫画は、衝撃の事実詰め合わせパック!
特に若い人は必読と言えそうです、それでは
次巻はこちら!
「お金は汚い」のイメージを日本人が持つようになった理由など注目です
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