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漫画「チ。―地球の運動について―」を読んで感じたリスクの重み【感想・考察(ネタバレほぼなし)】

ヒューマンドラマ

マンガ大賞2021・第2位を受賞した漫画「チ。―地球の運動について―」を読んで考えさせられたことを書いていきます

内容の部分のネタバレはなしにするので、読んでいない方もぜひ見ていってください

(もちろん読んでからの方が◎)

漫画の魅力についてはこちらで喋っているので、まだ見ていない方はこちらもあわせてどうぞ

それでは、早速いってみましょう!

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漫画「チ。―地球の運動について―」を読んで感じたリスクの重さ【感想・考察】

出典:チ。―地球の運動について― 2話

信念のあり方や宗教観など色々なテーマがあって感想に尽きない「チ。―地球の運動について―」ですが、

1番考えさせられたのは、現実の世界とこの漫画の世界のリスクの違いでした

1話の始まり方からも分かる通り、「チ。」の世界は、地動説を信じるだけで拷問がまかり通る残酷な場所

控えめに言ってエゲツないです

時代はここまでさせるのか、、、と思わされました

真実を追い求めることが罪になるのはほんとうに怖いこと

例えば、現代で「働かず30年前に発売されたゲームのプロになりたい」人や「キャバクラで働きたい」という夢を持つ女の子がいたとします

それは、少し冷ややかな目で見られたり、周りから後ろ指を指されることかもしれません

でもそれで罪にはなりませんよね

現代ではたいていのことを追い求めても、リアルな痛みを公然と受けることは少ないはずです

それは、自由や多様性が推奨、保証されてるからにほかなりません

変な喩えが入ってしまいましたが、この漫画で地動説を信じるリスクは、現代の私たちが気にするような「周りからの圧力」じゃあないんです

罪とリアルな痛み、そして、死です

自分の直感を信じるリスク、信念を持つ恐怖とも言い換えられるかもしれないですね

この漫画の世界に比べれば、私たちが普段気にしていることはなんて些細なことなのかって考えさせられます

なんか自分のことを言われたかのような、図星を指された気分でした(天体だけにね)

星ジョークが彗星のごとく炸裂してしまいました笑

そんな冗談はさておき、「チ。」の時代の人がここにいたら、

現代人の悩みはほとんどが気にする価値はない「しょーもないことだ」と喝破していたと思います

チャレンジしたり、変わったことをしても他の人(家族かもしれないけど)から「ワーワー」言われるだけですからね

そう思うと、逆に勇気づけられるというか、挑戦にすることに対してポジティブな気持ちになりました

そういう意味でも良い漫画!

1話の謎の男も拷問された痕があったとひっそり気づいたりして、

もうシンプルに尊敬としかいいようがありません

こんな地動説を信じるようなドキドキの人生を生きたいと思う一方、

楽に生きたいという気持ちも共同生活しているのが本音

真にするとなると難しいのがリアルです

その好奇心が人体実験とかになっていくとどうなのか?って線引が難しいの事実ですが、、、

ただ、イタリアで人間のクローン実験をしていた研究者が自国で続けることができず、中国で研究したという話もありますし

真実を知ろうとする好奇心はいつの時代も同じなのかも知れません

何を正義とするのか、何のための命なのかと、とても考えさせられます

ここまで考えさせられる漫画なかなかないですからね

傑作と言っていいのではないでしょうか?

そんなことをふと思いました

作者・魚豊先生が「チ。」のテーマなどについて語った良い感じのインタビューがあったので貼っておきます▼

魚豊先生のインタビュー記事

まとめ:漫画「チ。―地球の運動について―」を読んで感じたこと【感想・考察】

以上、「チ。―地球の運動について―」の感想&考察、というか考えさせられたことでした

改めて考えても、真理を探求しようとすることが罪というのは、現代から見るととてつもないこと!

リスクのウエイトが違いすぎます

→そう考えると今の時代でチャレンジすることなんて何のリスクもない

→だから、頑張ってみようぜ

そんな感じ!

「チ。」を超えてマンガ大賞2021の1位に選ばれた漫画はコレ!

真理を追い求めた有名な漫画「鋼の錬金術師」のレビューはこちら

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