今回は、漫画「チ。―地球の運動について―」を16話まで読んで考えさせられたことや感想を書いていきます
内容の部分のネタバレはなしにするので、読んでいない方もぜひ見ていってください
(読んでからの方が◎)
漫画の魅力についてはこちらで喋っているので、まだ見ていない方はこちらもあわせてご覧ください
それでは、早速いってみましょう!
漫画「チ。―地球の運動について―」を読んで感じたこと【感想・考察】
出典:チ。―地球の運動について― 2話
リスクの重み
信念のあり方など色々なテーマがあって感想に尽きない「チ。―地球の運動について―」ですが、
1番考えさせられたのは、現代と、この漫画の世界のリスクの違いでした
1話の始まり方もそうですけど、地動説を信じるだけで拷問がまかり通る残酷な世界です
時代はここまでさせるのか、、、と思わされます
控えめに言ってエゲツないです
真実を追い求めることが罪になるのはほんっとうに怖い
例えば、現代で「ゲームのプロになりたい」や「キャバクラで働きたい」という女の子がいたとします
それは、周りから後ろ指を指されることかもしれません
でもそれで罪にはなりませんよね
今はたいていのことをしても、リアルな痛みを公然と受けることは少ないはずです
変な喩えになってしまいましたが、この漫画で地動説を信じるリスクは、現代の私たちが気にするような「周りからの圧力」じゃあないんです
罪とリアルな痛み、そして死です
自分の直感を信じるリスク、信念を持つ恐怖とも言い換えられるかもしれないですね
この漫画の世界に比べれば、私たちが普段気にしていることはなんて些細なことなのかって考えさせられます
なんか自分のことを言われたかのような、図星を指された気分でした(天体だけにね)
星ジョークが彗星のごとく炸裂してしまいました笑
この漫画の時代の人がいたら、現代人の悩みはほとんどが気にする価値はない「しょーもないこと」だと喝破していたと思います
チャレンジしたり、変わったことをしてもなんか他の人(家族かもしれないけど)から「ワーワー」言われるだけですからね
そう思うと、逆に勇気づけられるというか、ポジティブな気持ちになりました
そういう意味でも良い漫画!
1話の謎の男も拷問された痕があったとひっそり気づいたりして、もうシンプルに尊敬としかいいようがありません
こんな地動説を信じるような人生を生きたいと思う一方、楽に生きたいという気持ちも共同生活しているのが本音
まー、ただその好奇心が人体実験とかになっていくとどうなのかって線引が難しいのかもしれないですが、、、
ただ、イタリアで人間のクローン実験をしていた研究者が自国で続けることができず、中国で研究したという話もありますし
真実を知ろうとする好奇心はいつの時代も同じなのかも知れません
何を正義とするのか、何のための命なのかと、とても考えさせられます
そんなことをふと思いました。
魚豊先生が「チ。」のテーマなどについて語った良い感じのインタビューがあったので貼っておきます▼
まとめ:漫画「チ。―地球の運動について―」を読んで感じたこと【感想・考察】
以上、「チ。―地球の運動について―」の感想&考察、というか考えさせられたことでした
改めて考えても、真理を探求しようとすることが罪というのは、現代から見るととてつもないこと!
リスクのウエイトが違いすぎます
→そう考えると今の時代でチャレンジすることなんて何のリスクもない
→だから、頑張ってみようぜ
という内容でした。
感想などありましたらツイッターやコメント欄でお待ちしています、ではまた
真理を追い求めた有名な漫画「鋼の錬金術師」のレビューはこちら
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