今回は、「苺と龍」という漫画!
「響〜小説家になる方法〜」の作者である柳本光晴さんの最新作となっています
「響」(筆者のめちゃくちゃ好きな漫画)についてはこちらで熱く語っているのでよければ見ていってください!!
「苺と龍」は
です。ちなみに、将棋を一切知らなくても楽しめる漫画となっています(筆者もルールしか知らない)
主人公はこれまた「響」と同じ天才少女なのですが、ちょっと響とは違う面もある天才です
「響」との共通点や相違点も含めてレビューしていくので、ぜひ最後まで見ていってください!
「響」柳本光晴・最新作「苺と龍」はどこが面白い?【感想レビュー】
響とは違う苺の魅力
出典:苺と龍 1話
大きな見どころとしては、異常なスピードで成長していく主人公・苺の脅威的な才能
プロの女性棋士が1人もいないという将棋の世界で、女性、しかも中学生の苺が敵をなぎ倒す様は爽快そのものです!
作者の柳本光晴さんもインタビューで
前作に続いて圧倒的な天才というキャラですが、天才を描いているという意識はあんまりなくて、とにかく、圧倒的なキャラを描きたい。
見上げるしかない、とんでもないものを描きたい、これは創作をする人には普通の考えだと思います。
すごいものが描きたい!っていう。
と述べています
まさに、70億分の1!
意志の強さ、気の強さは凄まじく、自分のポリシーに反することがあれば即暴力というやっかいな性格もあります
ここまでは、前回作である「響」と同じですが、苺には少し違う部分があり、
それは、おちゃめで弱い部分もあるところ!
響よりはテンションが高く、終始完全に冷静なわけではありません
出典:苺と龍 3話
何気ない1コマですが、たしかに焦っていますよね
響にはほぼ見られなかった「汗」や苦戦する場面も多くみられ、人間らしさみたいなものもあるという感じです!
あと響より他の人に関心があるというところも違う部分ですね
とにかくまっすぐな性格は同じですが笑
響が圧倒的な孤高の超天才だったのに対し、苺は文字通り異次元の速度で上手くなっていく成長モンスターというのが1番のミソですね!
将棋という男社会
出典:苺と龍 1話
加えて、「将棋」という業界設定!
強いものが正義であり、女性がプロにいない珍しい競技です
当然苺への評価も厳しく「女性とやるのはちょっとね」という偏見がある場所
他にも女性の方は出てくるのですが、こういった差別的な視点はあまり響にはなかったと思います!
加えて、小説とは違って「対決」がメインになるゆえ、
響のように一方的に押し付けるだけではない、「闘い」がテーマとなっている部分も面白いです!
響きでは、1人の圧倒的な才能が映し出されましたが、苺と龍では才能の対比が見て取れます
筆者は将棋を遊びでしかやったことがないので将棋盤上の細かい攻防はわかりませんが、
それでも雰囲気で楽しめる漫画となっています!
ちなみに、「苺と龍」では強い人がデカく描かれているところもポイントです笑
作者いわく、キングダム方式だそう笑
感想
正直に言います。
また天才かーーーーーーーい、響やないかい!
と最初は思っていました
ちょっと違うと気づいたのは読み進めていってからですね
爽快さと同時に苦戦や動揺するシーンもあって、また響とは違った楽しみ方ができる作品ですが、個人的には「響」までの鳥肌が立つ衝撃はなかったと言わざるを得ないです
こればっかりは好みかな〜、と
もちろん柳本光晴先生の作品は好きなので完結までは読みますけど!
でも武力行使の部分は同じで、やっぱり今回も将棋×暴力のインパクトは強い笑
後は男性の世界として将棋界が描かれていて、ちょっと偏見的で差別的なところがイヤだなあと感じたのですが、あえてっぽいですね
主人公・苺はそんなドヤ顔で君臨する男の本心というか、核心をつくセリフが印象的でした
一見大人に振る舞うけど、実は軽蔑してたり負け惜しみしてたりっていうタイプのよくいる人間にズバッと切り込むのは面白かった
「響」以上とは言えないですが、面白い作品だと思いました。
【まとめ】柳本光晴「苺と龍」の感想とレビュー
以上、「苺と龍」でした。
将棋界という男性社会で、強い意志と圧倒的な才能を持っているけれども弱い部分もある、そんな少女が闘う、面白い漫画でした!
響とはまた違う魅力があって、「響」好きならまず必読の1作です
やっぱり圧倒的な天才は人をひきつけますね!


↓ダークファンタジーだけど、ヒューマンドラマ的な部分もめちゃ面白いおすすめ作品!
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