今回は、「藤本タツキ短編集 17-21」を読んだので、その感想(評論)を短編ごとに書いていきます
筆者はタツキ先生の短編集発売が決まった時、こんな記事を書いてしまうくらい楽しみにしてました
【超待望】藤本タツキ先生の短編集発売決定!死んでも血で復活して買います!
上の記事でも考察したとおり、17-21の意味はこれらの短編を描いた年齢でした
もちろん、何回も読んだことのある作品でしたが、新鮮に感想を書いていきたいと思います
粗い!でも面白い猛獣の短編集「藤本タツキ短編集 17-21」感想【ネタバレ注意】
話ごとに描いた時の話と、あとがきがありました
ファンとしては嬉しいですね!
総評としては、「粗い!でも面白い!」です
それでは、1話ずつ
1番粗いTHE・藤本タツキ作品「庭には二羽ニワトリがいた。」
出典:庭には二羽ニワトリがいた。
↑あふれ出る「ワンパンマン」感、カッコよすぎて鳥肌でした
最初の幼なじみから分かる爆発的な世界観
そして、コケコッコー
被り物だけで生き残れるって、そんな無茶なと思ったそこのあなた
これが、TATSUKI FUJIMOTOなんです
説明文ですっと人類滅亡したり、ムチャクチャなことを平気でするから先生なのです笑
この作品は特に最も予測不可能な展開で、THE・藤本タツキ作品ですね!
短編集の中でも、粒が一番大きい作品だと感じました
- さらっと主人公感出てたやつが死ぬ
- いきなりのシリアス
など、短い短編の中で2転3転するので、どうしても粗くはなりますが、その分スピード感(テンポ)はイイですね
オチはバカみたいにかっこよかったです!

ほぼ滅んだ人類の生き残りってなんだかワクワクするよね!
常識を無重力に!「佐々木くんが銃弾止めた」
タツキ先生が20歳で描いた作品
メッセージ性、面白さ、爆発性、総合的にこの短編集で個人的にNO.1の話でした
一貫してない発言や、思春期のドキドキな様子もリアルに描かれていて、めっちゃ良かったですね〜
みんなは物凄く小さい確率をめんどくさいから0パーセントにしているの
↑これも論理的で説得力がありますよね。とても心に残るタイプの言葉
最後のシーンは、「常識」と「重力」から解き放たれる様子を映し出していて素敵でした!
ここらへんの比喩も素晴らしいと思います
全体的にSFと現実の常識がいい感じでミックスされていて面白かったです
宇宙飛行士ということで、私はチェンソーマンの闇の悪魔が出てくるシーンを連想しました
出典:チェンソーマン 64話
佐々木くんがこの宇宙飛行士ではないことを祈っています

川口セックス、、、
わけわからん迫力でゴリ押し!「恋は盲目」
出典:恋は盲目
↑120円くれたけど、ズボンはしっかり持っていかれてますw
告白を邪魔するたくさんの障害を気迫で乗り切り、見事ハッピーエンドなクレイジー作品
ノリと勢いが一級品、バカな漫画です(褒め言葉)
ただ、「ホンキで思ってるんだ」ということは伝わっていいなと思いました
主人公は本気で「今、これをしなければいけない」と思ってるんですよね
ジョークとかではないとハッキリ感じ取れるあたり、美しさすら感じました
キャラクターで勝負!「シカク」
盲目からの死角、、、
先生が39度の熱の時に描いた作品だそうです(だからシカクも熱に浮かされてた?)
とにかくシカクがかわいいですね
「チェンソーマン」のパワーのような素直さ、奔放さ、バカさ
頭のネジ飛んでる女性を描くのがウマいのはこの時からだったのか!
病院から顔だして「風邪じゃありませんでした!!」っていう部分が良かったです
お医者さんもけっこう面白いこと言ってます
四角(シカク)のように尖った先生の才能
やっぱタツキ三角形なと思いました
いうてね。。。
まとめ:「藤本タツキ短編集 17-21」感想(ネタバレあり)
以上、「17-21」の感想でした
17〜21の年で描いたのが頷ける、天才性も含めた先生の尖った部分を高い濃度で摂取できる短編集です
あとがきは真剣でありながらも、短編集を出さなかった理由が「表紙やコメントがめんどくさいから」というところに先生らしさを感じました笑
「22-26」の記事↓
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