今回は、漫画「青野くんに触りたいから死にたい」11巻の見どころや感想・考察をネタバレありで書きます
10巻の狂気と比べ、11巻ではかなり感情的な場面が多かったですね
前10巻の感想はこちら
では、参ります
感情爆発!「青野くんに触りたいから死にたい」11巻【感想・考察・ネタバレ注意】
涙、涙、涙。
11巻は、「青野くん」史上、最も涙の量・泣いているシーンが多かった巻かもしれません
感情が爆発している場面がたくさんあり、それと対比して上のコマのような母親の冷徹な表情が印象的です
ゾゾゾッってなりますね
内面としては、「あーめんどくさ」ということでしょうか
情緒の不安定さを描いた一面だと思います
ものとゴミが乱雑に置かれてダンボールの積まれた部屋も、ママの感情的な性格を表しているようで、丁寧な描き方だと思いました
受け継がれるへら・・・
へら・・・
10巻で青野くんママが野崎に見せたものと同じですね
どの巻でも思わされますが、血は水よりも濃い
血筋の描き方はしっかりしていますね
細かいところで言うと、龍平が名前を呼ぶときは絶対にお母さんが先なことも、
龍平の中のママの存在の大きさを描いていますね
兄のマネをする弟
あと、個人的に考えさせられるのはここ
兄がやっていたことを学習して、鉄平もやっているということですね
母と2人でコンビをくんで、1人を追いやる
龍平は鉄平を心配していますが、その心配を分かるほど鉄平は大人ではありません
ただ兄の行動を表面的にマネたということでしょう
水族館でも、仕事のことを言って突き放された龍平を横目に、無言でママに着いていく鉄平が印象的でした
でも、この弟の行動の理由に気づくのってかなりすごいですよね龍平くん
アダルトチルドレンといって差し支えない精神年齢の高さが伺えます
「青野くん」は11巻でも、ちょっと考えないと読めない部分がちらほらありますね
康一さん初登場
ついに出てきました青野パパ・康一さん
ただただ優男でしたね
青野ママの狂気を際立たせる存在でした
なんで死んだんだ!
龍平の未熟さ。だって小4だもん。
これ、5巻で見たやつ
5巻と全く同じアングルですね
5巻24話で描かれていた青野くんママが鉄平を捨てたことの詳細が描かれました
5巻時点では、鉄平をママから助けるために置いていったというニュアンスがありましたが、実際は違ったようです
龍平は兄ですが、弟の鉄平とは1歳差です
小4と小3です
「ちゃんとすること」を強いるのは、酷でしょう
でもちゃんとすることを小4ながら強いられている龍平にとっては、鉄平の我慢しなさが我慢できなかったと思うのです
ここらへんは、龍平の完璧じゃない姿がしっかりと描かれています
いくら精神年齢が高いといえど、というかもう、これは大人でも我慢することが難しいはず
11巻では、ママ・龍平・鉄平それぞれの精神年齢のバランスが凄まじく緻密に描かれていると思いました
「助けて」という発言が、助けている側の龍平から出ていることも、寄りかかることができる支柱的存在がいないことの難しさを如実に描いています
二人きりについては、ママと龍平 = 優里と龍平として青野くんが優里のお腹にはいったのでしょうか
それだと、黒青野くんはもういなくなる??どんな子が生まれる?
「夫婦石の涙」の条件など、ここらへんはまた次の巻を待ちます
まとめ:「青野くんに触りたいから死にたい」11巻【感想・考察・ネタバレ注意】
以上、「青野くんに触りたいから死にたい」11巻の感想でした
ほんと、トピックが多すぎる!
考察という部分ではあまりありませんでしたが、一個一個の心情を分解していくと途方もない巻ですね
次巻以降、ストーリーもずんずん進んでいくと思うので、気になりますね
ではまた
コメント