今回は、漫画「青野くんに触りたいから死にたい」10巻の見どころや感想・考察をネタバレありで書きます
青野くん復活と、優里ちゃんが青野くんママの記憶を追体験する2パートで構成されていた10巻
繊細な心情描写が際立った9巻に比べて、10巻では狂気的な側面が強かったです
前9巻の感想はこちら
では、参ります
青野くん具現化で儀式開始!「青野くんに触りたいから死にたい」10巻【感想・考察・ネタバレ注意】
青野くん、ついに具現化
出典:青野くんに触りたいから死にたい 50話
10巻にしてついに、青野くんが他の人にも見えるようになりました
「貰う」や「間違い」など、これまでの要素がふんだんに盛り込まれていましたね
橋本や田中など、青野くんを他人だとを3回間違った7人を吸収していました
鉄平のときのように、死んだというわけではなさそうですが、命を削るような行為でしょう
六根清浄ゥは文化祭実行委員が何にも操られていない状況で行った謎行為で、人間の嫌なところが見えますね
黒青野くんのニヤニヤしている感じ悪い表情を含め、終始何をしでかすかわからない恐怖がありました
ただ、学校中に怪異の存在が明らかになったというのは、この作品上大きな出来事です
これまでは優里ちゃん周りだけだったので、10巻はこれまでの巻とはガラッと変わったと言えます
学校、SNSでバズれば日本中を巻き込んで、怪異がどう変化していくのかに注目です
この青野くんを好きという優里ちゃんもやっぱり狂気だということを再認識しました
みみみみ巫女〜
出典:青野くんに触りたいから死にたい 50話
ズコーってなりましたっ
ずっと霊視できる希美ちゃんでしたが、巫女だったとは…
儀式を常に取り仕切っていた家系だったのですね
小学4年生でこの運命を背負わされる異質さが、壇上に上がったときに際立ったいました
ほんと、血は水よりも濃いですね
「血筋」が全面に出た漫画だと思わされます
血筋の怖さ→運命の怖さをホラーの怖さとして描いているのもすごいですよね
運命への抗いというのがテーマとしてあることは確立されていると感じました
9巻は「恋愛的な運命」、10巻は「狂気的な運命」と対照的でしたね
てか内田!主犯なのに助かりすぎです
ノーリスクハイ内田ですね
はい
青野ママの追憶
これまでも小出しにされていた青野くんママの過去ですが、不幸な過去を持つことが10巻で大きく描かれました
出典:青野くんに触りたいから死にたい 55話
これって完全に自分のことを言っていますよね
自分が弱いやつと自覚している部分があるからこそ、鉄平に対して自分を見るようで嫌だったのでしょう
ブーメランというよりも、自らを苦しめる言葉だからこそ、泣いていたのだと思います
また、龍平と鉄平に対する対比的な関係は、理想と現実の対比でもあります
理想を龍平に託し、現実を鉄平に押し込めて隠すという、うーん厳しいですね
コメントが難しいです
たんたんとした絵で描かれているからまだダメージは少ないものの、強いインパクトがありました
それにしても、康一さんはどんな人だったのでしょう
これからも出てこなさそうですが、想像が膨らみますね
「青野くん」10巻の個人的No.1シーン
出典:青野くんに触りたいから死にたい 53話
この突き落とされてからの見開き2枚、この表現ゾワッとしました
靴下が脱げていくんです
表現としても面白いのですが、落ちたからと言って靴下は脱げませんよね
これは、「足を守っていたもの」である靴下が脱げることで、地に足がついていない→霊化な気がします
人が消えるときはだいたい下からですし、
上から落ちていく、下から脱げていくという対比も面白いですね〜
まとめ:「青野くんに触りたいから死にたい」10巻の感想・考察【ネタバレ】
以上、「青野くんに触りたいから死にたい」10巻の感想でした
青野くんママの記憶を得て、優里ちゃんがどういう判断をするのか
どんな発言が出てくるのか、気になりますね!
ノーリスク内田にどんな制裁が加わるのか、11巻が楽しみです
ではまた
次巻11巻の感想はこちら
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