今回は、日本を代表する大人気漫画「ゴールデンカムイ」31巻のあらすじやガチ感想・考察・解説を書きます
加筆修正もヤバすぎたので、そこもしっかり分析と解説していきます!
31巻のストーリー(流れ)を知りたい方や、すでに読んでいる方ももちろん楽しめる内容になっているので、ぜひ最後まで見ていってください!
大団円!「ゴールデンカムイ」31巻(最終巻)のあらすじ・感想・考察・解説(ネタバレあり)
30巻は暴走列車地獄行きという尾形のセリフとともに、列車内で全員バトルしながら終わりました
以下、303話〜314話のざっくりとした内容です
「ゴールデンカムイ」31巻の内容
- 土方歳三に鯉登少尉が勝利し、土方死亡
- 牛山がアシリパをかばって死亡
- 尾形の真の目的判明、尾形自殺
- 鶴見vs杉本が相打ちで海へ
- ハッピーエンドロール
- マッカーサーは鶴見に動かされていた!
「ゴールデンカムイ」31巻(最終巻)の感想
幕末の亡霊が亡霊に
土方さあああああん
「悔しいなぁ・・・」でガチ泣きしました
年をとってもまだ未来を見続ける
悔しいという気持ちが分かるからこそ、黙って見つめるガムシン
激動の人生とは対照的に静かな爽やかニシパらしい最後でした
新選組の幻影を見るシーンなんか、もう演出として神がかっていますよね
ちなみに、死番は、「新選組の見回りで隊の先頭に立つ役」です
土方が先頭に立っていることから池田屋事件ではなさそうですが、年代としてはそこらへんの出来事ですね
相手が使う武器が刀→銃(銃剣)になっていることからも時代の変化を感じさせますし、杉本に自分を重ね合わせる心境も壮絶です
もう「歴史のズレを正せるかね?」で胸がアツすぎて発熱しそうでした
牛山の死もド派手で、やっぱ人力では牛山は倒せないんだなと感じさせました笑
ただ、感動をするスキさえ与えてくれない怒涛の展開なんですよね…
アシリパの未来と成長
頭から出るどぅるっどぅるは、苦痛や過去の自分や清らかさのようなものだと思われます
ポーランド人のキレイな青い目→黒くなった目は、人殺しになるアシリパを肌で感じさせます
それを見て相棒と安堵を感じる杉本(の狂気?)も含め、一つ壁を乗り越えたアシリパが見えました
その後、地獄への特等席にアシリパも少しのっていることからも、人殺しは地獄に落ちることを暗示しているようです。。。
最終巻で「覚悟」が完成するアシリパに成長を感じて感慨深いものがありますね
尾形の死
少しまとめると、
- アシリパに銃を向けて罪悪感があった
- 罪悪感→人を慈しむ愛の感情がある
- 尾形は愛で生まれた人間
- 欠けた人間が第七師団団長になることで無価値を証明しようとしていた計画が崩れる
- 今までの行動、目的、人生全てが間違いになる
という論法ですね
尾形が自殺したのは、
- 自分の人生全てが間違いだったことを知り、気が狂ったから
- 自分を救ったアシリパを殺人者にしたくなかったから
の2つが理由だと思われます
尾形が自殺することで、アシリパは救われるという流れもキレイすぎます…
尾形&牛山→アシリパを救う
土方→杉本を救う
というのがクライマックス感抜群!
あと地味に、この描写もすごすぎます↓
血が二人を囲うように円状になっている表現力ですよ!
迫力がすごいですね!
海賊房太郎の想いを受け継いだ白石
鶴見の話の前に、ちょっと軽い休憩笑
房太郎の国をつくる夢を聞き、らしくない死を目の前で見て想いを受け継いだ白石
ギャグ線高めな「ゴールデンカムイ」のオチとしてコレ以上ない適任でしたね笑
金をそのまま埋めてほしいというアシリパに対し、白石は「わかった」と言ってないんです
加えて、ここでうなずく白石
完全にこの時点で、金塊盗んで国つくることを計画していましたよね
「ゴールデンカムイ」の黒幕は、白石です!
本当に日本のことを考えていた鶴見中尉
不死身の鶴見でした
作中、鶴見中尉は1907年で約41歳、第二次世界大戦は1945年なので、写真に写っている鶴見は80歳に近い年齢です
この年まで・・・
人生かけて、本当に日本のことを考えていたというのがわかり、鶴見への印象が大きく変わりますね
生きていたこと理由については、この描写で白石が杉本と鶴見を両方助けたかもしれない可能性があります
だから月島が探しても見つからなかったと考えると辻褄があいます
北海道をロシアから守ったことを考えると、鶴見もアシリパに影響されていたと考えられますね
また、妻・フィーネと娘・オリガ、2つの骨と権利書の二択で権利書を選んだことにも繋がってきます
彼にとってなにが大切なのかを示す超重要なシーンでしたが、キラキラがバツ型ではなく、戦士した仲間の十字架を示す形なんですよね
あるいは、ゴールデンカムイに翻弄され、死んでいった人たちという比喩でしょうか
その後見せた表情は、ある種過去のトラウマに対する見切りと色褪せない妻子への愛情を表しているようです
骨が落ちる前→黒く暗い顔
骨が落ちた後→爽やかな顔
という対比も見事ですし、全ての因縁にケリをつけた巻だったと思います
「ありもしない人参を鼻先にぶら下げられていた」という言葉は、
→鶴見のわずかな金貨と単純な口のうまさでマッカーサーは動いてしまった
ということです
いや〜、もう鶴見は最初から最後まで、ブレない怪物でした!
最終回も、大団円にふさわしいオチだったと思います!
まとめ:「ゴールデンカムイ」31巻(最終巻)の内容・感想&考察・解説(ネタバレあり)
以上、「ゴールデンカムイ」31巻の感想・解説でした
尾形、鶴見、アシリパ×土方、そして白石
全ジャンルをぎゅってしたような全てが完璧な終わり方でした
電車の中で人が死んでいき、感動していたらすぐまた次の戦い
行き着く間もないフルスロットル、まさに暴走列車地獄行きでした!
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