近藤 笑真さん作の「あーとかうーしか言えない」が全4巻で完結しました
本記事では、この漫画の見どころや感想をできるだけネタバレ最小限で話していきます!
個人的に「あーとかうーしか言えない」は
・エロ漫画というマイナーな業界をほうってはおけない方
かなり題材が異色の漫画なので、万人受けするものではないですが、良い漫画です!
天才エロ漫画家を描いた異色の漫画「あーとかうーしか言えない」の見どころ3つ+感想
「あーとかうーしか言えない」のあらすじ
タナカは成人向け雑誌「X+C(エクスタシー)」で編集者として働いていた。
ある日、持ち込みで上京してきたことばをうまく話せない少女・戸田聖子と出会う。彼女の才能に驚きながらも世話役&担当になり、、、
順風じゃない、葛藤する天才
主人公の戸田聖子はエロ漫画を描く才能がありますが、実写化もした「響」のようにその道で天下無双というわけではないんです!
主人公の戸田聖子は、文章でことばを発するのに時間がかかる不自由な女の子です
彼女の名誉のためにいいますが、普通に話すことも出来ます。ただ、めちゃくちゃ時間がかかる
なので、
でコミュニケーションを取っています!
タイトルの意味はこういうことだったんですね
コミュ障でバカにされてきた過去を持っているので最初は暗いキャラです
病気や障害に見えてもどかしいかもしれませんが、そこは寛容になってください
しかし、
エロ漫画家としての才能と意志の強さは本物!
気に入らないことや納得のできないことがあれば断固として反対します
集中力や発想力も高く、漫画一筋という感じが全面に出ています
実用性VS描きたいこと
「やっぱり、漫画の才能があるから無双なんでしょ?」
という意見もありそうですが、違うんです
最初の方からそこまでうまくいってない、、、
じゃあ彼女の何がすごいかというと
ストーリーや心情を重視したエロ漫画を描くこと!
コレに尽きます
通常、エロ漫画というのは「実用性」で人気や作品としての価値が決まります
性欲の解消として使えるのかどうか
しかし彼女の作品は
こんな感じで、実用性からはかけ離れた作品なんですね
エロ漫画界では異端児もいいところ
それなのに、作品のクオリティだけで人気漫画家になったのだからすごい!
編集者と漫画家の関係性
いくら天才といっても描きたい物語が面白いとは限らなく、よくこの金髪の担当編集者であるタナカさんと衝突します
この漫画では編集者と漫画家の関係や対比も大きく映し出されるんですね
戸田は作品に対する圧倒的な熱を持っていますが、あまりにもズレているときはアドバイスを貰います
漫画家のワンマンではなく、2人で作品を創るイメージ
百合的な展開はありませんが、編集者と漫画家、互いに影響し合って成長していくというところも注目ポイントです!
漫画や作品に対する考察がいい!
いい作品を突き詰める編集者と漫画家の中で生まれる考え方や考察
これが大きく映し出されているのは筆者的に良いポイントでした!
エロ漫画を題材にはしていますが、
う〜ん、編集者もかっこいい
【4巻完結】天才エロ漫画家を描いた「あーとかうーしか言えない」の感想
エロ漫画家を題材にするという珍しいものだったので、印象に残る一作となりました
まずしょうもないところからいくと、戸田聖子の犬シーンは好きでした
コミカルなシーンが多いのは良かったですね〜
真面目な感想としては
エロ漫画、言葉を発するのが下手な少女、暗い過去、編集者などマイナスイメージのものや日の目を見ないものを掛け算しているところが
偏見に対する反論のように感じました!
「エロ漫画だって本気なんだぞ」っていう
どの業界でも知られてないけど頑張ってたり、天才的な人はいるんだなっていう
やっぱり偏見はもったいないし、自分の好きなことを貫く大切さや意志も見習わなくちゃいけないです!
【まとめ】天才エロ漫画家を描いた異色の作品「あーとかうーしか言えない」の見どころ3つ+感想
今回は、「あーとかうーしか言えない」の個人的見どころや感想を語らせてもらいました。
設定はエロ漫画と特殊な少女というインパクトあるものですが、葛藤や悩みは繊細
絵も柔和なタッチで読みやすく、4巻完結という手軽さもあるので、よければためし読みしていってください!
「響」を知っている方は、こちらも読んでみてください!
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