3月28日、マンガ大賞2022の1位・大賞となった「ダーウィン事変」
1巻から読んで大好きな筆者としては。この漫画が有名になるきっかけが増えてとても嬉しかったです!
さて、そんな話題沸騰中の「ダーウィン事変」4巻の感想や見どころ・考察などを書きます
それでは、いってみましょう〜
思春期のチャーリーと弟が登場!「ダーウィン事変」4巻の感想・見どころ・考察【ネタバレ注意】
思春期のチャーリー
とんでもないですねチャーリー
圧倒的な身体能力と頭脳、ようやく思春期ということはまだまだピークではなさそうです
このまま成長していったらどうなってしまうでしょうか
人間兵器のような扱いになってしまわないか不安です
また、思春期ということが判明した20話で出た爆弾発言「僕と交尾しない?」も面白かったです
羞恥心という概念がないことを再確認させられますし、動物として冷静すぎる彼の発言からは、圧倒的な知性を感じました
復讐ではなく支払い
4巻は1〜3巻と比べると哲学的な要素が少なかった巻ですが、「支払い」という表現は面白い表現ですよね
「復讐」が何の利益もない仕返しに対して、「支払い」は再発防止を重点に置いています
どんな支払わせ方をするのか、、、という部分がめちゃくちゃ気になります
チンパンジーと性交し、チャーリーの生物学的父である狂気の男・グロスマン博士も全く登場していませんし、気になることが多くなった種まき巻でしたね
チャーリーの弟・オメラスの登場
このシーンは衝撃的でした
4巻、いや「ダーウィン事変」史上最高の衝撃シーンと言っても過言ではないと思います
口と目の形がチャーリーとは少し違うという印象ですが、世間に知られていない第2のヒューマンジーには唖然でした
チャーリーには理解できなかった「復讐」をしているのが、怖いですね
チャーリーとは正反対に割と感情的なのかもしれません・・・
さて気になったのは、「オメラス」「楽園」「知恵の実」というワード
オメラスというのは、思考実験や哲学で知られている「オメラスの地下牢」という話に出てきます
この話を要約すると、こんな感じ▼
オメラスとは、ある小説に出てくる理想郷のこと。
そこは、とても幸せな街だが、その街の地下には一人の少年がみじめな生活をしていた。
その少年の存在を住人は全員が知っていたが、見て見ぬ振りをしていた。
何故なら、その少年を閉じ込めておくことが幸せな街が保たれる条件だから。
「これでいいのか?」「最大多数の最大幸福を優先するべきか?」という論題に使われますね
この「オメラス」は「楽園」であり、その皮肉として彼も楽園という言葉を使ったのだと思われます
進化論を書いたチャールズ・ダーウィンの愛称がチャーリーで主人公の名前にもなっているのですが、その弟が牢獄に囚われた犠牲のオメラス
弟自身がチャーリーの犠牲となったからオメラスという名前なのでしょうが、チャーリーもかなり被害者度合いが深刻化しています
ただでさえチャーリーは大変なのに、またヤバいことになりそうですね
また、「知恵の実」という単語
知恵の実はアダムとイヴが食べた禁断の果実(リンゴ)で有名なあれです
オメラスの「知恵の実を食べておきながら」という発言は解釈が2つにわかれます
- チートスペックのヒューマンジーという禁断の進化に手を出した
- 実際に「知恵の実」という圧倒的なスペックを手にできるモノが物理的にある
んー、どうなんでしょう
リアルさを追求すると可能性的には1が濃厚ですね
ダーウィンの進化論を覆す事変というタイトル回収も含めて1と考えられます
ちなみに、アダムとイヴが住んでいた場所も「楽園」なので、トリプルミーニングですね!
進化における「ダーウィン」か「アダムとイヴ」か?という論争を対比して持ち出してきただけでも面白いのに、それを弟が言うなんて、、、
面白さに拍車がかかっています!!
5巻が楽しみすぎますね!
まとめ「ダーウィン事変」4巻の感想・見どころ・考察【ネタバレ注意】
以上、「ダーウィン事変」4巻の感想でした
ちなみに、作者のうめざわしゅん先生はアメリカどころか海外に行ったことがないというのをマンガ大賞で言っていました
編集も含め海外経験や監修もなく、ただ映画などからの情報だけで漫画を描いているそうです笑
マジびっくり
法律・裁判に忠実なアメリカの価値観など、4巻でもリアルなアメリカ感が強かったので、エグい想像力ですね
相変わらず面白かった!ではまた
コメント