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海のメタファーが最高!「海が走るエンドロール」2巻の感想・考察【ネタバレあり】

巻ごとの感想レビュー

↑サムネイルの感想乾燥は2巻の最も好きなシーンを表しました

「このマンガがすごい!2022」オンナ編1位を獲得した漫画「海が走るエンドロール」

2巻の見どころや感想・考察を書きます

ネタバレありなので、読んでから見るのをおすすめします

それでは、いってみましょう!

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海のメタファーが最高潮「海が走るエンドロール」2巻の感想・考察【ネタバレ】

1巻は、さあ作り始めるぞ、うみさんの船が出港したぞ、というところで終わりました

そこで、2巻はどう始まるかですが、映画の好評からでしたね

結果は、可もなく不可もなし!

圧倒的な才能は見えずさらっと終わりました

井の中の蛙大海を知らず、といった感じでしょうか笑(うみだけに)

さて、ここからは2巻の見どころをピックアップします

「ドポン・・・」海のメタファーにビビっ

出典:海が走るエンドロール 8話

2巻では、1巻にも増して、海の比喩が素晴らしかったです

コマとコマに挟まる海の表現

うみさんの心情を表現していて素敵でした

「海が走るエンドロール」がスゴイのは、高齢者の心情の繊細さ(葛藤)をうまく描いているところが一つあると思います

細かい現実的な考えや感情が散りばめられていてとてもリアルなのですが、ドラマチックなんです

アンリアルなんです

リアルに引き込んでおいて、実はドラマチックなのです

ここらへんの明暗の魅せ方は上手いですね

出典:海が走るエンドロール 8話

このシーンが2巻では1番好きでした

ほんと、上手いですね。。。

うみさんの映画への熱に対して、周りのカラッカラなテキトーに生きてる感

これを海と反対の乾燥で表すワードセンスですよ

しかも高齢者は乾燥しやすいという部分ともかかっていてリアリティもある

筆者の祖母も、指がカサッカサすぎてタッチパネル反応してませんでしたからね笑

高齢者が乾燥しやすいのは、創造への枯れみたいな部分ともとれますね

映画的な表現でもあって、マリアナ海溝のような深みがあります

やっぱ「海」ってクリエイターを表す上でめちゃくちゃいい表現だなと感じました!

読むのが難しい!

深みにともなって、かなり読解も難しいなと感じました

出典:海が走るエンドロール 6話

このシーンなんか

  • うみさんの心情なのか
  • 山口さんの心情なのか
  • 出来事へなのか
  • 関係性に対してのものなのか

多元的な解釈ができて、難しい漫画だなと思いました

何度か読み直さないと理解できない、咀嚼に時間がかかる作品ですね

「砂漠」と「海」、「乾燥」と「湿潤」の対比はこれからも用いられそうです!

学生とうみさんの距離感

うみさんとその他の学生の距離感も絶妙に描かれていました

序盤の「毎回おばあちゃんって呼ばれかけるなあ」には、爆笑でしたね笑

ちょっと考えすぎなうみさんの葛藤も相まって、あえて読者に距離を感じさせる構成になっていました

意図的に距離をつくり出すことで、65歳の映画づくりを当たり前のものにせず、スゴさを効果的に打ち出すのが垣間見えましたね

2巻も読んでいるとだんだんうみさんに慣れてきてしまいますからね

それだけはジョン先生も避けたかったのでしょう

また、うみさんと海くんの関係も2巻では大きく描かれていました

ウミさん「海くんを撮りたい」↔ 海くん「ウミさんを撮りたい」

いや、両思いなんかーーーーーーい!!!

とツッコんだ人は数しれず

なんか、いろいろと要素が多くて面白いですね

現場からは以上です

まとめ:「海が走るエンドロール」2巻の感想・考察【ネタバレあり】

以上、「海が走るエンドロール」2巻の感想でした

いや〜、濃いですね

1回読んだだけでは見つけられていない比喩や奥行きがまだまだありそうです

この作品が「このマンガがすごい!2022」1位になるとは、クリエイターを見つめ直す作品が再評価されていること、

そして、高尚な漫画を評価している自分がスゴイと浸れる感じもあるのかなと思います

東京03のコントのような感じですね

それでいいんです

狙ってできるものではないですし、面白ければなんでもいいのです。

漫画ってそういうものです。ではまた

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