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全作品レビューしながら漫画家・花沢健吾を語る【感想・魅力】アイアムアヒーロー・アンダーニンジャ作者

天才漫画家について

「アイアムアヒーロー」がヒットして一躍有名になった花沢健吾先生

ダメな男を描くことに掛けて他の追随を許さない最強ダメンズメイカーの漫画家です

筆者は、完全に花沢健吾先生の世界観・花ザワールドにハマってしまったため、全作品を一気に読んでしまいました

そこで、一作品ずつ手短に感想を書きながら花ザワールドの魅力を語っていきます

最後の方に、花沢先生の魅力をまとめて書いています

目次↓を見て好きなところから読んでみてください!

では、行ってみましょう!

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全作品をレビューしながら漫画家・花沢健吾について語る【感想・魅力】アイアムアヒーロー・アンダーニンジャ作者

発売された作品順、時系列でレビューしていきます

世界にはまだ早すぎた現実逃避の究極型「ルサンチマン」

純粋な2次元AI美少女×ダメ男おじさんの恋愛を描いたデビュー作です

文字通り、次元が違う作品ですね

AI美少女との恋愛をこうもうまくヒューマンドラマに落とし込むかと衝撃でした

これを2004年に描いてるんですからね、早すぎます

年齢、容姿、性格どれをとっても全作品の中で最も総合ダメンズ度の高い主人公で、そこも魅力です

分厚いですが、新装版は上下の2冊で読めちゃうのもいいですね!

圧倒的ダサさ!27歳男の恥と意地「ボーイズオンザラン」

花沢健吾先生の中で最も、リアルを突きつけられて辛い作品でした

これでもかって言うくらい主人公を痛めつけて、カタルシスが得られない

人間の強い弱いや、男と女を濃く描きまくっていて、そこにリアルさがあります

アイアムアヒーローやアンダーニンジャよりも生々しく現実的なのになぜか読んじゃいます

主人公の田西は、

何の才能も持ってないし、

ヘタレだし、

みみっちいし、

だらしないし、

すぐ漏らすし、

土下座するし、

中途半端だし、

小さいこと気にするし、

意思もないし、

スタンスを崩すし、

エゴが絶妙に強いし、

自分より強い人に媚びるし、

努力をしても限界を感じるだけだし、

決意は崩壊するし、

男の嫌な部分を濃縮してるし、

運悪いし、

チキンだけど、

誰かのために周りの目を気にしない行動を取れて、

絶対にやったことを女弁明しないかっこよさがあります

だから、辛いのに読んじゃうんだと思います

合理性を追求した人間には分からないドラマを生む人間なんですよね〜

素晴らしい!花沢作品の中で、最も泣ける一作です

この世で最もみみっちい英雄「アイアムアヒーロー」

多分、日本のゾンビ漫画の中で最もヒットしてて有名な作品

「食糧人類」コンビの「アポカリプスの砦」も筆者はSF度が高くて好きですが、「アイアムアヒーロー」はより人間という生き物に焦点が当たっていてリアル志向の1作です

  • ゾンビも出てこない、全く何も起こらない、なのに読んでしまう人間描き力の高い衝撃の1巻
  • 肌感のあるセリフとタンパクな描き方の融合
  • 主人公の憎めない感

「もし、この世界でゾンビが出てきたらどうする?」と嫌でも想像してしまう緊迫感があります

筆者は、まずゾンビの速さや力を見て、食料を確保する方法を考えようかな〜なんて結構ガチで考えていました

そんなことを考えていると、この作品を読んだ日の夜に自分が住んでいるところがゾンビに侵食される超リアルな夢も見ました

本当に怖かったです

でもそれくらい、リアルです

めちゃくちゃ批判されているオチについては、まあ良いじゃないですか・・・笑

花沢先生の魅力は粗さあってこそだと思っています

皆さんは、ゾンビ世界でどう生き残りますか?

もうムチャクチャ!荒削りな作品群「特火点 花沢健吾短篇集」

花沢健吾先生の作品が好きな人におすすめの短編集

花沢先生が人生で初めて描いた漫画が載っていたり、それぞれの短編に先生のエピソード小話が付いていたり、見どころの多い1冊です

溶岩のようなカバーがめちゃくちゃくちゃかっこいい!!!

なのにこのスケールの小さくしょうもない話ばっかりな感じ!!!

この世で最も、カバーと内容が合っていない作品です笑

唯一のアクション・バトル漫画「アンダーニンジャ」

実は日本に今も20万人の忍者がいた!?というところから始まる(もうこの時点で面白い)今も連載が続いている唯一のバトル漫画ですね

花沢作品の中では唯一のバトル漫画で、ルサンチマンから約20年、練り上げられた画力をフルに使ってかなり中毒性の高いアクションシーンが描かれています

花沢作品の中では最も消費カロリーが少なく、ダラ〜と楽しく読める作品だと思います

でもしっかりキャラクターの台詞や行動の節々に人間味のある花ザ・ワールドは出ているので、らしさも全開です

なので最初にはうってつけかと!

友達に花沢健吾をおすすめするなら、この作品を勧めましょう

この作品は、ネタバレほぼなしのレビューも書いています↓

始まって終わった漫画「たかが黄昏れ」

男がいなくなった2119年で生きる女性たちを描いたお話です

麒麟の川島さんが好きな作品としても有名ですね

1巻の終わりでようやく物語が始まったかと思えば、再開の目処はないそうなので1巻で終わってしまった作品

設定としても面白いですし、生命を吹き込む花ザ・ワールドも活かされている作品で面白いです

やはり世界観の構成は現実で生きているかのようなキャラクターが生み出すリアリティが必須

セリフでそこをクリアしているのが花沢作品の強さですよね!

もったいない!

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全作品通して見られるハナザワールド(花沢健吾作品)の魅力

3つにわけて花沢先生の魅力を語っていきます

ガサツで魅力的な女性を描くのが上手い!

出典:ボーイズ・オン・ザ・ラン 66話

花沢作品には、肌感のある魅力的な女性キャラクターがたくさん出てきます

そしてどれもガサツでキレイなんです!

いやもうこれがステキ!

しかも唇を厚く立体的に描くんですよね

口も大きい!

他の漫画家さんより口を開けてしっかり歯を見せるところも、魅力的ガサツさを演出していて素晴らしいです!

思ったことを言う人間味ある女性は花沢作品を読んじゃう理由の一つですね

ダメンズの最高到達点

出典:ルサンチマン 35話

やっぱり花沢先生といえば、これですよね

ほぼすべての作品で主人公は気弱でダメなメンズ

リア充を描かない等身大のおじさんがたくさん出てきます

ただこれ、「自分もそんなところあるな」と心の底で思ってしまう人も多いのではないでしょうか

筆者も共感した一人で、コンプレックスがあって、何一つうまく行かない中で、何かを必死につかもうとして、挫折して、というリアリティにあふれた執念があります

そのダメさに共感するからこそ、読んじゃうんじゃないかなと思っています

カタルシスの得られなさ

辛い、辛い、ひたすら辛い

人生は甘くない!

感受性や共感の強い人にとっては毒のような作品が多いです

「アンダーニンジャ」は例外ですが、現実から逃げたくなる境遇の人が主人公なので、爽快感はあんまりないです

最近の漫画は爽快感を強く作られていたりするので、Webtoonしか読まない人にはきついかもしれません

ただ、このカタルシス0の時間が長いからこそ、主人公の勇気に心動かされるんですよね

主人公の人目を気にしない勇気、手段を選ばないダサさがほんとにかっこいいです!

発行が後の作品になるにつれて思ったこと

まず、後の方の作品になるにつれて、画力は上がってます

特に、アクション表現だったり、クオリティは高くっています

あとは、だんだんタンパクな描き方になっていると思いました

具体的には、キャラクターの汗の量や恥ずかしいときの線の量が少なくなっていると感じます

それによって、人間味みたいなものもちょっと薄れているのかもしれません

良くも悪くもですが、辛さは少なく読みやすくなっていて、その代わりに泣ける感動シーンが減っている気がしました

花沢健吾作品の中で特に面白いおすすめ2作

「アンダーニンジャ」と「ボーイズ・オン・ザ・ラン」がおすすめです

ちなみに、筆者は「アンダーニンジャ」から花沢作品に入りました

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」からはダサかっこよさを、

「アンダーニンジャ」からは中毒性を感じ取れます

どちらの作品も、花ザワールドを体感するという観点でも素晴らしいですし、クオリティティも高いです

読んでいなければ、読んでみてください!

どちらも読んでいなければ、読みやすいので「アンダーニンジャ」から入るのをおすすめします

筆者の優れた漫画の定義は、「トリハダの量」なので、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」が個人的1位ですが、ここはかなり人によると思います!

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まとめ:全作品レビューして漫画家・花沢健吾について語る【感想・魅力】アイアムアヒーロー・アンダーニンジャ作者

以上、花沢健吾先生についてでした

ここまで読んでくださった方、長々と本当にありがとうございます。

花沢先生の中毒性はかなり狭いもので、万人受けする漫画ではありませんが、ヒューマンドラマが好きな人は好きな作品ばかりだと思います

多分花沢健吾さんを好きな方がこの記事を読んでいると思うので、一緒に布教していきましょう!

ではまた

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