「血の轍」「惡の華」「ぼくは麻理のなか」など心情描写が特徴的な数々の名作を世に出してきた奇才漫画家・押見修造先生の新作「おかえりアリス」
本作1巻のハイライトを振り返ったり、ツッコんだり、感想を書いたりしていきます!
全体的に「おかえりアリス」の魅力を語った記事はこちら
※以下、ネタバレを含みます
キス魔すぎる慧ちゃんのダダ漏れる魔性、漫画「おかえりアリス」1巻感想【ネタバレ注意】
まずはいくつかハイライトをピックアップしていき、全体の感想を書いていこうと思います
【第1話より】これぞ表情の魔術師
まず注目したいのは、このシーン
キスしているところを見られてしまって、洋平に顔を向けたところです
まあエゲツない表情ですね
悲しいような、哀れむような、「わかってくれよな」と願うような、ちょっぴりからかうような
あらゆる感情が混ざった感じですね
対照的に結衣は顔を赤らめています
後々明かされていく慧の真意という部分にも深く関わってきそうな場面でした
【第2話より】やあの破壊力
信じられないほど「やあ」の破壊力があるこのシーン
たった2文字でこれほど震えることは少ないのではないでしょうか
再会にしてはあまりにもあっけなく、一切の迷いがないこの表情
高校生らしからぬ堂々とした慧の強さが垣間見えます
【第2話より】下世話な質問はNG
他の生徒からの干渉を嫌う慧ちゃんの一面が見えます
ただいいたいのは、
「下世話な質問はお前がしてるね〜ん」
ということです
洋平にさんざん下ネタ質問を浴びせといてからのこれなので面白いですね笑
【第2話より】教えてあげるよ
これは、自慰行為を教えてもらった日と照らし合わせているのか、それとも中学生慧ちゃんが既に同じセリフを言っていたのか
どうなんでしょうね
悪魔と言って良いタイプの小悪魔、魔性のエロスがはっきりと感じられるワンシーンです
その他にも男子トイレで用を足すところ、キスシーンなどなど見どころはありましたね
「おかえりアリス」1巻全体の感想
積極的すぎる慧ちゃんとそれに翻弄される三谷&洋平という構図が多く見えた巻だったように思います
慧ちゃんの性にまつわることはだんだんと明かされていくので、そこは見どころですね
「男」として 許せないの?
そんなの 捨てちゃえ
からは、慧ちゃんが男女の区別を批判的に見ていることや支配欲の無さがわかります
新しいある意味での三角関係、慧ちゃんの大胆さやキス魔な部分がはっきりと映し出されたように感じました
全体を通して「表情」や「心情描写」はこの漫画すごいですね
これはやっぱり押見クオリティだなと、ゴチャまぜの感情を1つのコマに押し込むことに成功していました
全部の巻に共通していると思いますが、圧巻ですね
コンプラ待ったなしの衝撃シーンで幕を開けた1巻
彼?彼女?の目的などなども2巻以降気になりますね!
まとめ:「おかえりアリス」1巻感想【ネタバレ注意】
以上、「おかえりアリス」1巻の感想を自由に書きました
まだ始まったばかりで、どの方向に進んでいくのかわかりませんが、筆者は慧ちゃんにクギズケでした
新しい性や好きという気持ちへの挑戦的な内容で、面白かったです!
次巻はこちら▼
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