人類は滅亡する・・・。
というゲキオモロキャッチコピーとともに日本に進出してきた漫画「虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT」
ついに完結しちゃいました!
「ヒロアカ」堀越先生、「メイドインアビス」つくしあきひと先生など、そうそうたるメンバー(ケモナー?)が帯で推薦文を書いていましたが、7巻は細田守さん!
そういえば細田さんもケモナーでした…笑
最終巻を読んだので、感想を書きたいと思います
完結まで読んだ方はぜひ読んでみてください〜
人類は滅亡した・・・。「虎鶫」最終7巻の感想レビュー【ネタバレと考察します】
大渋滞!
もー要素多すぎ!
のづちと戦ったり、激強種族・おにが出てきたり、おに全員死んだり、くろにつぐみが食べられたり、レオーネの戦闘機が爆撃されて墜落したり、つぐみが生きてたり、人類滅亡したり…
とてつもない情報量の最終巻でした
特に27話の濃縮具合すごかったです
最終巻あるあるではありますが、相当いろいろな感情と情報が詰め込まれていると感じました
人類は滅亡する・・・。というのは、壮絶なネタバレだったということですね!笑
のづちvsアメノハバキリ
正直、最も鮮烈だったのはのづちの最期です
のづちvsつぐみで、ドーピングのづちの圧倒的な強さがわかり、アメノハバキリも敵わないという状況
戦いながらも、のづちはアメノハバキリを想う気持ちがあったのでしょう
「隣に来やす?」という言葉に不意を突かれ、殺されました
えぇぇぇえええええ〜〜〜!ズルい!
油断させて、殺す。ラスボスにそれ、まじか!と読んだ瞬間に思いました
首を切ったことで、さすがののづちも再生は難しいでしょう
ただ、何回か見る内に、違う見方もできると感じました
それは、「戦い」という二文字に集約されます
戦いには、戦争には、手段を選ぶ余裕が一切ないことを示しており、
生と死の駆け引きにおけるキレイゴトを排除するという戦いそのものを描いたと思いました
エピローグの「変わりなく戦いの歴史を更新する」も、
レオーネの「生きねばならない」も、
そもそも1巻からのサバイバルも、
共通する戦いと生死というテーマに沿ったものだったのではないでしょうか
つぐみの奔放さでごまかされていた節もありますが、生死をかなり意図的に描いています
これは、人間の愚かさや残虐性にもつながるテーマだと最終巻では特に感じました
「人類は滅亡する・・・。」や、
ヲオドの「しかしどうして絶滅しちゃったんでしょうねえ。こんなに繁栄していた種族が」
というのも、こういった争いで滅んでいく愚かさというメッセージだと思われます
最期アメノハバキリが顔を見せるのは、争いの中の微かな情ですね…
つぐみとレオーネのお別れ
メイドインアビスを彷彿とさせるグロシーン
わりとここも読解難しいと思いました
レオーネを好きなつぐみがレオーネを拒絶した理由です
- つぐみは、みんなを守る使命がある
- その使命は女性特有のもの
- マリに共感し、レオーネを束縛できないと感じる
シンプルに読んでこういったことではないでしょうか
ほんと、「食うんじゃないいいいいいいい」も壮絶なインパクトがありましたし、
最終巻で感情の高波がドドドドドッって来ましたね
まとめ:「虎鶫」最終7巻の感想レビュー【ネタバレあり考察】
以上、「虎鶫」最終7巻の感想でした
バチバチに面白い世界観とつぐみのキャラクター性を持ちながら、人間の愚かさや残酷さに着地する
なかなかパンチのある作品でした
動きといい設定といい、アニメ化したらだいぶ面白そうですよね
原発とフランスというテーマも見え隠れしていて、フランス漫画の文脈も根強い
ippatu先生、また新しい作品も読んでみたいと思う破壊的な魅力でした!
ではまた
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