歴史に残る読み切り作品「ルックバック」を世に生み出した鬼才・藤本タツキ
漫画家を中心にあらゆるアーティストから称賛を浴び、「このマンガがすごい!2022」では読切ながらも1位
それまでは連載作品である「チェンソーマン」が有名だったが、類まれなる読み切りの才能が知れ渡った
そんな天才漫画家の新作「さよなら絵梨」には大きな注目が集まる・・・
ここでは、ネット上の感想や考察まとめ、考察好きな筆者のオリジナル考察・感想も最後に載せています
ぜひ最後まで見ていってください!
ルックバック超え!?藤本タツキ最新作「さよなら絵梨」の考察まとめ
まず、「さよなら絵梨」は飛び抜けて解釈がは読んだ人に委ねられている作品です
ここからはあくまで説の一つとして楽しくご覧ください
元ネタ(モデル)は映画『ぼくのエリ200歳の少女』
読み切りの200ページっていうのも200歳の少女←クソ邦題に掛けているんだろうね
— もつれら (@mtmtsf) April 10, 2022
『さよなら絵梨』読みました。元ネタというか、下敷きになっているのは『ぼくのエリ 200歳の少女』という映画かもですね。監督はのちに『裏切りのサーカス』で知られることになるスウェーデンのトーマス・アルフレッドソン。一度見たら忘れられない、素晴らしい吸血鬼映画ですhttps://t.co/dOExnWjmjA
— 今井まぐろ (@iFdguhOrt2MlzTG) April 10, 2022
ただ、内容の一致度については10%以下との声もありました
『さよなら絵梨』、全体的に映画『ぼくのエリ』に似ているかと言われると、そんなに似てはないです。一致度は10%以下とかじゃないかなー。ただ「タツキ先生、『ぼくのエリ』好きなんやな」ということははっきり理解できる笑
— 今井まぐろ (@iFdguhOrt2MlzTG) April 10, 2022
ちなみに、「ぼくのエリ」は、Amazonプライムビデオにもあります
爆発オチについて
さよなら絵梨の爆発オチ、優太は母と絵梨への「美しく優しくてあって欲しかった」という願望をきちんと芸術として形にしたかったし、その上で自分の愛をいいように利用した事に対して「キレイなまま死ねると思うんじゃねーぞ!」と吐き捨てるカタルシス兼中指を突き立てる行為を必要としてたんだよ
— きょむ太郎 (@Sulaca2) April 10, 2022
さよなら絵梨
ようするに「最後の見開き直前までがリアル」であり
最後の見開きが「ひとつまみのファンタジー」ということは
分かるんだが分かるんだが…#終幕の力強さしか感じない— 九兆 (@kyu_tyou99) April 10, 2022
優太が自分の映画に
ファンタジーが足りない気がした
のは、“絵梨が吸血鬼”というファンタジー設定が真実で“ドキュメンタリー映画”になってしまっていたからですよね。
だから何か足りない気がして
自分の原点でもある爆発で締めて
彼の映画=絵梨との思い出が完成された…と。#さよなら絵梨— ハッチ (@999gayuku) April 10, 2022
「ルックバック」との関連性
「ルックバック」で作品の趣旨を理解せずに不適切とただ批判されセリフを修正せざる得なかった藤本タツキが、「さよなら絵梨」で幼い少年が受け止めるには重すぎる母親の死を「作品」として消化するも意図を理解しようともしない大衆から批判を受けてしまうという描写をするの、本当に……。
— 佐倉 (@FOREVER_OSUSHI) April 10, 2022
ルックバックのトラブルを踏まえて今回のさよなら絵梨を読むと、あの爆発オチは「お前らが読んでるものは全部俺が考えたファンタジーなんだよ!」という藤本タツキ先生からのブチ切れアンサーのように感じてしまった。何も言ってないのに勝手に繋げて批判して台詞変更させられてたもんな
— ー (@chousaaka) April 10, 2022
京アニ事件と関連しすぎているとして漫画のページを後で修正された「ルックバック」と絡んでいると考察する声は多くありました
ルックバックはかなり意図的に現実を意識させてくる作品だったけど、さよなら絵梨は対照的に「作品」であると豪快に叩きつけてくる漫画だよね……
— President (@mokkoritintin) April 10, 2022
同じコマで二人は向き合っていない?
蘇った絵梨は映画の中で美化された絵梨を元に再構築されていて、優太が撮り続けた絵梨とはもはや別人なんだよね
現実の優太と映画の中から蘇った絵梨、この2人が生きる時間と世界はもう交わらなくて、だからこそ、この2人が同じコマの中で向き合うことは最後までなかったんだろうな#さよなら絵梨 pic.twitter.com/dnn7EqiudL— ケイ (@oyome_ni_oide) April 10, 2022
さよなら絵梨
最後の絵梨は『見開き以外同じコマにいない』上に
『スマホで読むと見開きが分断されるので同じコマにいないように見える』ことで
″絵梨が吸血鬼だと告白するシーンが編集″という想像の余地を残している— 九兆 (@kyu_tyou99) April 10, 2022
その他の考察
これって逆に言えば「自分が傷つく覚悟のない者に誰かを動かす作品は作れない」ってことなんだなと。
— けろ🐸💍漫画ブログ×考察Youtube (@jinmen_kaeru) April 10, 2022
#さよなら絵梨
このセリフってまんまこの漫画のことじゃね? pic.twitter.com/9dGbpsV2ZL— ぬ (@bc_ha2) April 10, 2022
最初のページがこれなの、読み終えて理解した。
僕らは最初から最後までこのスマホで『さよなら絵梨』という映画を観ていたのか。
#さよなら絵梨#藤本タツキ pic.twitter.com/i7zkxEd0i3— なりさぶ (@Nary___46) April 10, 2022
さよなら絵梨、お母さんの真意が判明してから冒頭のクソ映画パートを読み返してみるとあのオチに持っていった主人公の心理に色々と納得できる構成が巧みですね…
— ピエ郎🤡Vtuber (@PielowVT) April 10, 2022
藤本タツキ最新作「さよなら絵梨」の感想まとめ
面白かったです。
前回のルックバックと共に、私個人的に共感する部分が多いのでラストまでドキドキしてしまいました。
物語を作る人。自分のことを物語にする人。メタ
敷居も高いですが、私もこのようなマンガを描きたいです。さよなら絵梨 – 藤本タツキ | 少年ジャンプ+ https://t.co/kFmPEV8kUD
— 津島隆太@漫画家「セックス依存症になりました。」 (@Tsm_Ryu) April 10, 2022
「さよなら絵梨」、B級映画的なひねくれた表現の魅力を、それが伝わらない層へ向けて、物語を通して伝える実験のような作品でとても良かった
— ピノキオピー (@pinocchiop) April 11, 2022
この漫画から、受けとるメッセージは、読者によって違うと思います。
抽象が強い。
— 新月ゆき (@Shingetsu_yuki) April 10, 2022
さよなら絵梨、読んだあとに「作品を理解できてる気は全くしないのに面白いということはわかる」読後感が襲ってくるのが、たまらなく藤本タツキ作品だよなあという感じがした
— 女医とタラ売り (@TARAsaler) April 10, 2022
さよなら絵梨
是非
『絶対に泣ける物語!』
『驚愕のラストにアナタは絶対驚く!』
『伏線にアナタは気付けるか?!』
みたいなクソ宣伝文付けた単行本出して欲しい— 九兆 (@kyu_tyou99) April 10, 2022
もし俺が漫画家目指す学生だったら絶対藤本タツキに影響受けて藤本タツキみたいな絵の漫画書いて、藤本タツキみたいな話の漫画書いて、藤本タツキの趣味みたいな女が出る漫画書いて、さよなら絵梨読んで漫画家の夢諦めてた
— ジスロマック (@yomooog) April 10, 2022
『さよなら絵梨』、かつての『ファイアパンチ』のリベンジとしてコレほど完璧な作品はない気がする。メタフィクション構造の展開が凄まじい。
— 李氏 (@BLUEPANOPTICON) April 10, 2022
さよなら絵梨、藤本タツキと仲良くメシ食ってたらいきなり拳銃で膝を撃ち抜かれて「たまにはこうしねえと俺がどんな奴かお前ら忘れるだろ?」って言ってきたかのようなクソ映画(褒めているつもりだが自信がなくなってきた)
— はちみつ (@sukideha_nai) April 10, 2022
さよなら絵梨、所々刺さる台詞とかあってどんどん引き込まれるんだけど最後の爆発オチで急に読者は体育館で座りながらクソ映画を観てたことに気付くんだ
— 江吉/吉川 (@shiekichi_ikdc) April 10, 2022
さよなら絵梨、どこまでが現実でどこからが映画なのか、そもそも妄想なのか等、描かれ方も含めそれら全ては読者に委ねられているのだろうが、それはそうとしてラスト2ページの爆発オチで「うわぁなるほど!クソ映画だ!」って最高の賞賛を贈りたくてたまらない私がいる…なんてあべこべな感覚なんだ…
— 猛烈に感動しているういろう (@poppippo6) April 10, 2022
さよなら絵梨、面白さ面白くなさは全くの別問題として「クソ映画」を信じられない美味さで漫画という媒体に落とし込んだ手腕がとんでもなく評価されてる
皆が皆「クソ映画を見せられた」って感想になるのが本当に凄い— へりん (@heringdayo00) April 10, 2022
藤本タツキさんのさよなら絵梨を読んだ
コマ割りも題材も、漫画ってより、もろ映画!ってものを観せられた
個人的には好きなんだけれど、映画をよく観る人や映画の情感が好きな人、と、映画をあまり観ない人、では、この描写や『間』の評価が大きく変わりそうだな〜#さよなら絵梨 #藤本タツキ
— 18 (@eighteen_dots) April 10, 2022
さよなら絵梨、マジで実写映画化してくれんか、オチを知った上で映画館で2時間拘束されて最後に期待通りの爆発を見てナッハッハwwwwwってなってナッハッハwwwwwって言いながら帰りたい
— だいすけ▽異種姦BL5月単行本化 (@sleeper_is_mine) April 10, 2022
さよなら絵梨
横スマホ撮影を模したコマ割りを続ける事で最後の演出がバチクソ決まってるのが良い。— ニート先生 (@pepe15642250) April 10, 2022
藤本タツキ先生「さよなら絵梨」筆者のちょこっと感想・考察
ちょこっと感想
まずラスト、深夜薄い壁で人耳を気にせず大爆笑してしまいました笑
椅子を立って部屋をぐるぐる歩いてましたね
「う〜わ、これタツキやったな!」とやべっちの声が・・・笑
いろいろ考察できることはありますが、パッと読んですぐ感じたことを書きます
まず、私たちは気づかないうちにセリフのないコマは流して読んでいるということ
細部へのこだわりをもうちょっと観察したほうが良い気がしました
癖であるピースサインも明らかに強調されていて、伏線回収が濃密で面白かったですね
また、この漫画は、横長のスマホサイズのコマと、それ以外のコマの分かれ方に注目して読むと面白いと思いました!
あと、最近は裏側系・クリエイター系の作品が評価されていると感じました
Youtubeとかバラエティ番組でも、裏事情や裏方の様子を視聴者が楽しむ時代になっていますし!
爆発オチへの考察
爆発オチが現実か映画内フィクションなのかというのは、本当にどちらともとれます
ただ、あまりネット上で見られなかった意見として筆者の謎説を提唱します
それは、「優太爆発自殺しようとしてた説」です
人生の最後を爆発で終わらせることで、「最高だったでしょ?」といっていたことからわかる爆発オチへのこだわりや愛着をクリエイターとして表現
加えて、自身の人生という映画の世間から見たクソ具合も表したかったのではないでしょうか?
手にとったロープは火薬を引火させるため油を塗る導線と考えることもできます
それが吸血鬼カミングアウトにより、方向転換
「こっちのほうが面白い」ということで絵梨を爆破させたと考えられます
ん〜、トンデモ!
まとめ:ルックバック作者藤本タツキの新作「さよなら絵梨」の考察・感想まとめ
以上、「さよなら絵梨」の感想・考察でした
考察って楽しいですね笑
ぜひ、みなさんもみなさんなりの考察をしてみてください!
この漫画は特に正解がありませんから…
最後はこちらのツイートで締めさせていただきます
いくらでもさよなら絵梨の構造分析とか物語考察とか出来ますけど、「そうじゃねえんだよな(爆発)」で終わってるので、楽しかったね〜でぐっすり寝るのが1番いいと思う
— じょう (@jou110) April 10, 2022
ではまた
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