「ドロヘドロ」(全23巻)が全巻イッキに読んでしまうくらい爆発的に面白かったので、魅力ポイントと感想を書いていきたいと思います
もちろん、まだ読んでいない方のためにも重要なネタバレはなしでいきます
結論からいうと、面白いと思った部分はこの4つ!
- THE・ダークファンタジーで摩訶不思議な世界観
- グロいのにポップなコメディ
- 口ずさみたくなるワードセンスと悪魔的な絵
- 予測不能で混沌としたストーリー展開
ちなみに、大人気漫画「チェンソーマン」作者の藤本タツキ先生は、
「ドロヘドロと呪術廻戦のパクりみたいなチェンソーマンをドロヘドロと呪術廻戦のアニメ制作会社がやってくれるんですか!?」
とコメントしており、「チェンソーマン」好きは絶対にハマる世界観です
おすすめのダークファンタジー漫画はこちらで厳選してまとめています
ダークファンタジーが好きな方は必読レベルの名作なので、ぜひ最後まで見ていってください!
これぞダークファンタジー!魔法×スプラッタ×ギャグが面白い漫画「ドロヘドロ」の魅力【感想・レビュー】
「ドロヘドロ」の簡単なあらすじ
ジャンルは、ダークファンタジー・バトル・コメディの三重奏
これぞダークファンタジー!格差がはびこる摩訶不思議な世界観
まず挙げられる「ドロヘドロ」の魅力は、なんといってもカオスの塊みたいな爆発的世界観!
ダークファンタジー好きは問答無用で惹きつけられてしまう中毒性があります
この漫画の主な舞台は、2つの世界
- 「ホール」という魔法が使えない人間が暮らす世界
- 魔法使いの世界
(ちなみに、悪魔が暮らす「地獄」もある)
「ホール」は廃墟だらけで常に暗く、貧しくて汚い、まさにこの世の終わり一歩手前のような世界です
それと対称的に、空気がきれいで晴れた魔法使いの生きる世界
ホールに住む「人間」は「魔法使い」の練習台にされたり、残酷なまでにはっきりと格差を見せつけられます
魔法使いの中でも才能の格差はかなりあったりと、強い者と弱い者がはっきりと別れていていますね
どこか忘れましたが、モブのこの発言は印象に残ってます
この世界は強力な魔法を持つ奴等が牛耳ってる・・・
私たちのような魔法使いはまともな暮らしもできないまま死んでいくんだ・・・
端的にドロヘドロの世界のギャップを表していますね
この格差はこの漫画のカオスを構成するごく一部です
屈託のない笑顔で中指を立てるようなチグハグ感
天使と悪魔が交尾するような矛盾
なんとも表現し難い、語彙力を失わせるほど混沌とした世界が「ドロヘドロ」には広がっています
あまりにも特殊で独特
かんたんには形容できない壮大なエグみがある
そんな退廃的な世界観です
これがなぜか魅力的で惹き込まれる!
リアルとアンリアルが抜群のクオリティで融合していて最高でした
THE・ダークファンタジーとしかいいようがない圧巻の雰囲気をご賞味あれ!
ポップなコメディ×グロテスク
言うのが遅くなりましたが、この漫画はかなりグロい!
戦闘シーンとか特に、グロ表現がNGな方には厳しいかもしれません
殺人は当たり前、人を切り刻む「スプラッタ」の表現が多くて血もドバドバ
にもかかわらず、対称的にポップなコメディ要素もかなりあってこのバランスが絶妙なんです♪
ストーリーが進まないネタ回も多々あります笑
ギャグがグロ要素の罪悪感を軽減しているというか、話が重くなりすぎないという部分にも一役買っていますね
絵にいやらしい邪気がなくて嫌な気分にならないんです
だから、バランスが良くてしっかり面白い
ネタがあるからこそ、キャラクターの魅力もマシマシで好きになってしまいます
魅力的なキャラクターのちょっとした会話にもネタ要素が埋め込まれていますね
一風変わった変な魔法も多くあって、遊び要素がほんとに素晴らしいです♪
骨や肉の描き方もかなりリアルでグロいところはグロさを極めていますが、ギャグのおかげでトラウマにはなりにくい
スプラッタ×ギャグはこの漫画独特の世界観を生み出しています!
文字通りのブラックジョークが盛りだくさん♪
口に出して読みたくなるワードセンスと絵の魔力
「ドロヘドロ」は言葉選びがかなりステキ♪
作中のすっとんきょうなセリフたちは、カオスでふざけた世界観を絶妙に表しててグッドです!
また、話のタイトルもセンスありの面白いものばかり
少し好きなのを挙げてみると、
- 「鴨のロースト魔法使い添え」
- 「マンホール哀歌」
- 「まんじゅうコワイ」
- 「ヤキイモ・ランデブー」
「ドロヘドロ」では、おいしそう~な料理がたくさん出てきたり、食に関する魔法も多めです
汚い世界なのに食べ物だけは美味しそうという謎の飯テロ要素もありますが、グロ要素で相殺されるのでご安心を笑
ちなみに、「第〜集(巻)でわかったこと」というのが巻末に必ず載っているのですが、筆者はこれを毎回口に出してしっかり読んでました笑
それはまだ・・・混沌の中。
それが・・・ドロヘドロ!
↑読めば言いたくなっちゃうこと間違いなし!
加えて、絵も1ページ1ページが画集になるかのような芸術性!
作者の林田先生は東京芸術大学美術学部卒で、インタビュー記事もほとんど読みましたが絵へのこだわりはエグいんですよね
独特で悪魔的な世界観を生み出しているのは紛れもない絵の実力
遊び心とアーティスティックが混在したような魔力を持ったイラストには注目です♪
予測不能で混沌としたストーリー展開
名作ダークファンタジーあるあるですが、展開の予想できなさは異常です
ほんとに、全てのストーリーは・・・混沌の中!
すぐ人殺しちゃうムチャクチャな世界観なので、何が起こってもおかしくないんですよね
だから、予測できなくて驚きと衝撃が襲いかかってくる
お決まりパターンへの期待はゼロになります笑
主人公・ケイマンがトカゲ頭になった理由を探していくというのが大筋ですが、この漫画は謎がとても多いんですよね〜
「ドロヘドロ」は様々なキャラクターの視点で物語が進行する伏線漫画なのでちょっと複雑
でも、最後まで読んだら分かるので焦らずに読むのが吉です
謎=伏線=面白さですね
全員それぞれが魅力的なキャラクターで、THE・敵っぽいやつがなかなかいないのもストーリーが自由な理由の1つ
スーパーカオスな内容ですが、キモとなる部分では引き込まれる展開が待っています
良い意味でも悪い意味でも何が起こるかわからない
それが・・・ドロヘドロ!
ドロヘドロをすでに読んでいて好きな方はこの本、必読です▽
「ドロヘドロ」を全巻読んだ感想【ネタバレなし】
類を見ない世界観の強さ
ドロヘドロの感想をひとことで言えば、「世界観サイコー!!!」
ありきたりですがコレに尽きます
忖度なしのガチで筆者は全ての漫画の中で最も好きな世界観でした
世界観無双のドロヘドロワールドは圧巻
- 格差のリアルと魔法のファンタジー
- スプラッタとコメディ
この対称的な世界観で構成されていて、グチャグチャな感じはカオスとしかいいようがありません
この奇妙なダークが凄まじく自分の好みとマッチしました!
でも、しっかりと設定は守っていて、世界観は統一されているんですよね
ここのバランスもグレイトでした
遊び心がたくさんあった
- セリフ
- 魔法使いのマスクの形
- 魔法の種類
- 悪魔の設定
などなど、「遊び心」というか、いい意味でムダ要素が多かったのも印象的です
巻末の「魔のおまけ」も面白いですし、本編と関係のない細部までこだわっていました
アーティスティックで気持ちの悪いイラストのセンスはすごかったです
肉と骨の断面図の描き方のリアルさとか、女性の裸とかもしっかり描いていましたね
主人公の相方・ニカイドウは脱い
2つの意味でナイスバディですね!
女性キャラクターはかなり武闘派で強気な人が多くて、魅力的でした
あと、ドアや食べ物などの共通点を含めて、「チェンソーマン」は「ドロヘドロ」をパクったという意味がわかりましたね〜
ほんとにチェンソーマン好きはもちろん、ダークファンタジー好きは読むべき漫画です
唯一確かなのは、これがムチャクチャで面白い漫画だということ
それ以外はまだ・・・混沌の中。
それが・・・ドロヘドロ!
まとめ:これぞダークファンタジー!魔法×スプラッタ×ギャグが面白い漫画「ドロヘドロ」の魅力【感想・評価レビュー】
以上、「ドロヘドロ」(全23巻)の魅力と感想でした
面白すぎて長くなってしまいましたが、ここまで読んで頂いた方、ありがとうございます
- THE・ダークファンタジーな世界観
- ギャグ×グロテスク
- ワードセンスとバツグンの絵
- 予測不能なストーリー展開
がこの作品の素晴らしいと思ったポイントです
18年も連載が続いた大傑作はやっぱりスゴい!
グロテスクなのが大丈夫な方は、ぜひこの圧倒的な世界観を体験してみてください!
ドロヘドロ作者・林田先生の新作「大ダーク」について▼
大ダークとドロヘドロの共通点を考察した記事↓
作者・林田先生について面白い話をまとめた記事↓
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