あの村上春樹が好きすぎるあまり自ら翻訳したという作家・レイモンド・カーヴァー
村上春樹が特におすすめするカーヴァーのベストセレクションを読みました
タイトルは「Carver’s Dozen」
12の短編集が詰まっています
2019年に17刷発行とあったので、長く愛されていることがわかります
村上春樹が翻訳をして、日本に広めたっていうのはすごいですよね
レイモンド・カーヴァーはすべての人生において重要なことについて書いている
と序文で評価するほど村上春樹氏は彼のことを愛しています
村上春樹が愛した作家の短編集「レイモンド・カーヴァー傑作選」【感想】
久しぶりに小説を読んだのですが、面白かった
個人的に短編集が割と好きなのですが、本当にこの短編たちはリアリティに溢れていました
レイモンド・カーヴァーは自分のことを「本能的な作家」と言っていて、まさにそのとおりだと思います
彼の実体験や実生活に基づいて、アルコール依存症の話、貧困や死についてなどものすごい明瞭にリアルに描写されていました
なんというか、細かく描かれていて情景はイメージできるんだけど、リアルすぎて入り込みづらいみたいなところもありましたね
でも別に暗い話ばっかりではなく、ユーモアがあって明るいトーンの話もたくさんあります
んで、全体的に不条理系というか、オチらしくないオチ多く、狐につままれたような感覚に陥りました
「?」が頭の中に充満して腑に落ちない感覚ですね
どんでん返しもなく、派手な仕掛けもありませんが、なんというか現実的で自然と見中になって読みすすめてしまうような魅力があります
多分何回も読んでいくとわかるんでしょうな
「性」とか「食」とか「死」に関することが結構多くて、ほんとにそういう意味でも本能的でリアルな洞察が面白かった
感情がキレイごと一切なしで、でも小説として成り立っているという凄さがありました
一番良かったのは「大聖堂」という盲目の老人を家に招く話
挙動一つ一つが感じ取れて、登場人物の心情変化も自分のことのように感じてよかったです
普段漫画の感想を書いているので、本ってなるとなんか難しいですね笑
ここらへんにしておきます
まとめ:村上春樹訳「レイモンド・カーヴァー傑作選」【感想】
小説のことはあまりわからなくてスーパーあっさい感想になりましたけど、一応書きました笑
でも、小説って古くてもまったく色褪せないですよね
漫画は昔のになると内容的にも絵的にも「古いな〜」って時代の変化を感じるものが多いですが、
これ何十年も前に書かれたものなのに、全く昔感がなかった
面白かったです、リアルを感じたい方はぜひ読んでみてはいかが?
いろいろあるのでよければ見ていってください!
コメント