むちゃくちゃに楽しみにしていた漫画「スキップとローファー」
明日は8時起きにも関わらず、欲に負けて2時から読んでしまいました
読んでみるとウマすぎたので、その勢いのまま「スキップとローファー」7巻の感想や見どころを書いていきます
それでは、手短に参ります
(ネタバレにはご注意を!)
「スキップとローファー」7巻の感想・考察【ネタバレ注意】
7巻は
- ゆづの悩み
- 2年生になってからの新クラス
- みつみの志摩くんへの感情
を主に描いた巻でした
実質的にはゆづちゃんについてが7割くらいですね
カーストの全てを描ききった!ゆづちゃんの悩み
まず第一の感想
うまいっ!うまい!ウマすぎます
心情描写にトリハダ立ちまくりでした
これは、うまいです
初めてゆづちゃんに焦点に当たりましたが、「持っている者の悩み」という一点に収めきれない繊細さがありました
ちょっと例を挙げて解説します
まずはここです
失望と憐れみの「マジか〜〜」に対して、言いたいことはありながらも冷めた「いい子だよ」
黙るのではなく、しっかりと会話しているところがゆづちゃんの合わせる力です
後ろ姿ですが、怒り混じりのシラけた冷静な表情をしていると思われます
その表情と発言を感じ取って、とっさに焦りながら「あっ、そうなんだ」と言ったあと、ごまかしで「ああいう系」と言ってしまいます
もーこれね、めちゃくちゃわかるんですよ
取り繕っても言葉の先端に本音がにじみ出てしまうというやつです
一度言ってしまうと警戒を生み、二度目で終わりですからね
特に、「軽蔑」は言葉の節々に出やすいです
超絶自戒しました
あとここも
一番聞きたい人だから最後に聞くんですよね
- 最後だと前の人が言っているから言わなくちゃ行けない雰囲気
- 他の人は先に言っといたほうが自分よりすごいこと言われなくて楽
というところからだと思われます
いや、、、作者何回人生ループしてんの!!?
こんな繊細な部分、経験してないと描けないですよ
体験からくる柔軟な心情描写が色んな人の立場で描かれているからこの漫画はすごいです
「常識的に、恵まれた人の悩みは贅沢だと呆れられる」という部分につなげる構成のうまさ
最小限の文字数で葛藤を描くうまさ
バケモノですよこれは高松先生
申し訳ないです、ラスト一つのシーンだけ語らせてください!
ここです
この返しも秀逸ですよね
右のコマを先に読むと、「あー、たしかに」と思っていたところに、直球ストレート160km!
これ右のコマだけ読んで、ふざけんな!問題すり替えんな!って思える人なかなかいないんじゃないでしょうか
私もそうです、左に視線を移してびっくりしました
たしかに問題は、嘘をついたことです
女子は「私たちは器が大きくて優しいからかばってあげている」と思っているようにも見えます
どこまでもリアルで、どこまでも軽やかなで、どこまでも繊細な心情描写
全体の魅力でも語っていますが、この漫画の破壊力が身にしみました
融通をきかせずに譲れない想い、ゆづちゃん
いや、こんなのはいらないですね
志摩くんへの想いの矛盾性
上のは、ピクニックで男たらしの八坂さんが使っていたモテテク、「本当はいい子だって自分だけ理解してる状況」のことです
みつみのイレギュラーな恋愛と重ねるのが八坂さんのいやらしいところですね笑
いや〜、でも最後に付き合っててよかったです!
次の巻で、志摩くんのクラスの肉食系女子から「えー、なんであの子と〜」と言われる+付き合い方に悩むむつみちゃんが目に浮かびます
んー、これはシンプルにガンバレ!!!
氏家くんがイイ!
何人か新キャラが出てきましたが、氏家くん個人的にいいですね
歳を重ねるにつれて、自分の世界を持っている人に憧れてしまいます
理屈をこねて卑屈っぽいところとかも含め、世界を確立していてかっこいいです
この漫画はキャラ濃い人が少ないので際立っていますね笑
ここらへんで終わっておきましょう!ではまた
まとめ:「スキップとローファー」7巻の感想・考察【ネタバレ注意】
以上、「スキップとローファー」7巻の感想でした
ゆづちゃんに焦点が当たった巻がこれまでになかったことに驚きつつ、最後はハッピーな終わり方でしたね
アニメ化も決定していますし、コレまで以上にファンが増えてくれることを望んでいます
ちょっとアニメでこの繊細さが伝わるか不安ですが、まあ布教はいいことです!
それでは、またまた
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