「GANTZ」奥浩哉が描くSF漫画「GIGANT(ギガント)」最終巻まで読んだ感想を、漫画を200作品以上レビューしてきた筆者が書きます
爆発的な設定で面白く、150万部売れている人気作品
全10巻完結ということで、読みやすい一作でもありますね!
それでは、早速レビューしていきます〜
「GIGANT(ギガント)」が完結!最終巻・最終話を読み終えた感想【ネタバレ・評価レビュー】
「GIGANT(ギガント)」10巻の感想
10巻の冒頭、パピコ本当に死んだのか、、、
というのが率直な感想でした
何らかの理由で助かってましたパターンじゃないんかい!
と、思わずツッコんでしまいましたね
全人類を救った歴史上最高の英雄にも関わらず、人々がパピコの死に無関心なところなど、
ほんとに民衆のリアルを描くのが上手い
ここらへんは「GANTZ」とも似てて、さすがだなあと10巻見ても思いました
んでもって、零のこの表情!
最終話まで1回も見せなかった顔ですね
平静を装いつつも、引きつる顔
パピコの元気な表情と対比して描かれたコマが4つもありました
自分を覚えていない悲しみと、会えて嬉しいという気持ちがごっちゃになって「どうしたらいいかわかんない感」がヤバかったです
「・・・」点の量にツラさが現れてました
こらえきれず「全部、実際にあったことです」と暴露してしまう姿がなんとも切ないですよね
「あ〜、こっちもあるんだ。表情で魅せるのもこの漫画はあるんだ」と最終巻で思いました
大佐も生きてましたし、物語はハッピーエンドで良かったです!
「GIGANT(ギガント)」の面白い点・全体的な感想
巨大な敵の倒し方
マニアックな点になりますが、巨人の倒し方は面白かったです
敵のカラダの中に小さい状態で入ってそこで大きくなり、内部から敵の身体を引き裂く戦い方ですね
これは巨人の倒し方としてリアルだな〜と感じました
絶妙なリアリティが良かったですね!
爆速で読める文字の少なさ
「GIGANT」めちゃくちゃ文字少なくないですか!?
5分で1冊とか、普通の漫画の5倍位のスピードで読んでしまいました
解説なんかほとんどなかったですし、セリフを削ぎ落としに落としまくった様子が見て取れます
そういった意味では、洗練されている漫画とも言えそうです
文字量が少ないということはアクションだけで魅せるのかと思いきや、半分SFバトル、半分ヒューマンドラマみたいな感じでしたね
AV女優と高校生という爆発的なボーイミーツガール設定×女性が巨大化して戦うSFバトルというかけ算レシピ
ココらへんの「面白いの作り方」も特殊だな〜と思いました
現実味のない超写実的な絵
超写実的な絵が単純にスゴイ!というのもあるのですが、静止した世界で登場人物だけが動いているような感覚がありました
自分だけの空間、零やパピコのエゴが切り取られたようでリアルでしたし、面白かったです
セカイもののように、「全世界を犠牲にしても君を選ぶ!」ではなく、パピコが全世界を救うヒーローになる姿は、従来の感じではない逆逆張り
にもかかわらず、二人だけが動いているような世界の描き方なんですね
いや〜、特殊!面白い!
あとは、起こった超常現象に何らかの意味付け(AIの暴走)をする所がいいなあと思いました!
まとめ:祝完結!「GIGANT(ギガント)」の最終巻・最終話を読み終えた感想【ネタバレ・評価レビュー】
以上、「GIGANT」最終巻の感想と全体的な感想でした
9巻でサタンとの戦いが終わり、どういうオチになるかというところでしたが、ハッピーエンド
最後の戦いからまるまる1巻かけてエンディングに持ってくるあたり、ヒューマンドラマだなあと感じました
尋常じゃなくスパスパ読めちゃう快読マンガなので、まだの方はぜひ読んでみてください!
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