怖かったです。「フールナイト」
最近、漫画好きの方が「フールナイト」が今後化ける可能性が高いと言っていて、読んでみました
あの「東京喰種」石田スイ先生や、「悪の華」押見修造先生が推薦コメントを書いたゲキヤバ作品です
簡単な内容・あらすじとしては、
1話、2ページ目のインパクトで持っていかれて即購入したので、どこらへんが面白いのか、かる〜く感想を書きたいと思います
ネタバレは最小限でいきます
トラウマ注意画像も出てくるので、そこはご了承くださいな!
夜と酸素と格差が露出させる心の底「フールナイト」感想・魅力レビュー
まず最初に思ったのは、「地獄楽」!!!?
いきなり他作品出して申し訳ないです
「花」は、魅惑的でいて死を連想させるものなので、直感的に怖さを感じますよね
「フールナイト」は、人間の弱いところをこれまでもか!とさらけ出すところに魅力があります
圧倒的なじわじわ系恐怖で、人の心を徐々に蝕む世界の空気感がひしひしと伝わってきます
- だんだんなくなる酸素
- だんだんすり減る心
- だんだん転花していく身体
が見事にマッチしていますね
太陽がない世界、人はこうも恐ろしくなることができるのか、と考えさせられます
筆者はカナダに留学に行った友達から、「カナダは極夜でうつ病になる人が多い」と聞きました
それだけ太陽は大切なものですし、それがない世界は考えられません
植物が自分の内面を語りかけてくるシーンが、ヤバいポイントです
よく見ると、「殺す」の中に、「やめなよ」「後悔しない?」とか入ってるんですよね
うまいです
漫画としての独自性は、吹き出しの使い方です
見たことないような吹き出しの形してますね笑
そう実はこの作品、おしゃれなんです
植物×人間もそうですが、ディストピアなデザインがクールです
人物を縁取る線のゆらぎ方も、かなり独特で他にはない感覚がありますし、
カラー絵なんか、90年代のアニメみたいな色の使い方でとてもおもしろいです
心の底を全力で表現しに行っている感じが、魅力的な作品ですね
まとめ:「フールナイト」感想レビュー【ネタバレなし】
以上、「フールナイト」のレビューでした
格差、夜、寒さなど、ぶち壊しようのない構造的な理不尽の中でさらけ出される人の感情
怖いと思いつつ読んでしまう、そんな作品です
「自分が太陽のない世界にいたら、どうなるんだろう?」ということを考えながら読むのも良いかもしれませんね!
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