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1話で離脱者続出だけど最高に考えさせられる異世界ファンタジー「ドキュンサーガ」【感想・レビュー・ネタバレあり】

ファンタジー・SF

「ドキュンサーガ」全部読みました!

ニューヨークの屋敷さんが雑誌『POPYPE』で紹介されていたのが読むきっかけでしたが、

「ドキュンサーガ」という名前!

DQNのファンタジー物語、タイトルの死臭すごいなと思いながらも読んでみるとこれは面白い!

なので、どこが面白いのかかる〜く感想書きます

ちょっとネタバレは含むのでお気をつけて!

一応あらすじはこんな感じ

超豪腕のゲス勇者・モッコスが魔王の城に行く。
そこで知る魔王の秘密とは!?
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1話で離脱者続出だけど最高に面白い異世界ファンタジー「ドキュンサーガ」【感想・レビュー・ネタバレ注意】

中世ヨーロッパファンタジーの世界観+ドキュン勇者の話か〜と思わせるスタート

1話読むとくだらないアウト100%のゲス勇者のギャグ漫画かと思ってしまいました

雑な技名、この世の終わりかと思うほどゲスすぎる言動…

出典:ドキュンサーガ 1話

ただ、ここからの巻き返しがすごかった!

読みやすい!なのに深い!魔族の歴史

人類学のように、魔族学という新しい学問がつくられてしまいそうなキャラ描写の深みがありました

序盤の軽率な雰囲気(特に技名・尾田栄一郎は笑いました笑笑)

そこからの歴史がなんと面白いこと!

  • 平和的な統率の難しさ
  • 変わらない憎悪
  • 戦争と生への渇望
  • 異端と差別
  • 人間から生まれる魔族
  • 転生してまで生きる意味

などなどテーマとしては深く、後々になって考えてしまうのですが、物語が面白いので全く気負わずに読むことができます

人間世界でも共通の問題や幸せを、「魔族」の特殊性や能力も含めて描いているのが面白いですね!

思想の流れとか価値観が人間と似ているところと似ていないところがあってハッとさせられます

合理的な政策を行っても失敗する様なんかは、ほんと同じだな〜と思ってしまいます

「ドキュン」は魔王たちを指している?

みなさんはドキュンサーガのドキュンとは誰のことを指していると思われますか?

最後まで、「ドキュン=モッコスのことだろう」と単純に考えていました

でもこれちょっとしたミスリードなんですよね

というのも、ドキュンとは、教養のない軽率な人・粗暴な人を指す言葉です

なので、これはスラムで生まれた暴力的な価値観を持った魔王、もしくは魔王を含めた仲間の魔族のことを指していると思われます

物語に夢中になって一気に読んでしまったので、最後までタイトルの意味に気づかず、よくよく考えるとでした

しかし、5巻以降物語が進むにつれてモッコスの話なるとすれば、ドキュンはモッコスのことを表しているとも言え、ちょっとしたダブルミーニングなんですね

明らかに教養と知性がありそうな魔王が繰り返した殺しや過ちは、普通のDQNの比ではないでしょう

どっちがドキュンなのか、考えさせられますね

まとめ:1話で離脱者続出だけど最高に面白い異世界ファンタジー「ドキュンサーガ」【感想・レビュー・ネタバレ注意】

以上、「ドキュンサーガ」の感想でした

こんなグイングインの変化球来るんだっていう1,2話からの急降下

物語は単純に面白く、歴史は興味深い

そんな作品でした

魔王の服等々、作者・いとまんさんの性癖が反映されている部分も多くありますが、社会学とか異文化とか好きな人は好きそうですね!

良作♪♪

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