「よつばと!」を再び読み返した筆者が、6周目にして新しく発見した「よつばと!」のすごさを語ります
これまではあまり分析的に読んでいなかったので、6周目にも関わらず、いろいろと発見が尽きませんでした
それでは、ゆるく参ります
6周読んでわかった漫画「よつばと!」のスゴさ【考察】
最初に言ってしまうと、こちらになります↓
- リアルとアンリアルの使い分けが上手い
- 同じ構図のコマを並べる技法を多用
とーちゃんの髪の毛の生え方は意外にスゴい
最後のはネタです笑
それぞれ少し詳しく見ていきましょう
リアルとアンリアルの使い分けが絶妙
「よつばと!」は、基本的にリアルです
というのも、現実の物理法則的にありえないことは起きませんし、田舎でもない都会でもない場所の日常が描かれています
そんな「普通」に「よつば」という世界楽しみまくり少女が投入されるから面白い、というわけなのですが、まずどこがリアルなのかについて触れます
まずは絵
よつばの画風に似合わないほど、背景が極端に写実的ですね
そんでもって、細かい部分もリアルを演出しています
とーちゃんは翻訳家だから、読んでいる本が横書き(英語の本は横書き)だったり、
7巻46話で、6巻にて虎子が撮った写真がデスクに飾られてたり、
と、セリフのないコマには過去の遺物があったりしますよね
それらの「リアル」がある一方、アンリアルな部分もあるんです
それは、よつばのセリフとキャラデザです笑
よくよく考えるとよつばは絶対その年のこどもは言わんだろっていうことを言ってますよね
仁王さんのとこでの「いただかれる〜」とか、、、
また、背景に対して登場人物の絵はデフォルメされていてマンガ的
色々長くなってしまいましたが、言いたいのは、リアルがアンリアルが絶妙に共存していて、よつばという圧倒的な世界を楽しむ天才を引き立てているということ!
背景のリアルが、よつばと!のアンリアルをリアルに引き込んで、面白くしているんです
ここらへんは、リアルとアンリアルを融合させたダークファンタジーの魅力と同じですね
絵において、影を描くことで光を描くようなものです
リアルとアンリアルの描き方が、「よつばと!」は絶妙ですよね!
似たコマを並べる手法・間の置き方
これです
「あずまんが大王」の記事でも書いたのですが、この同じ構図を並べる作戦は、「よつばと!」でめちゃくちゃ多用されていました
意識して読むと、鬼のように多かったです笑
これは、時間の経過(間)と動きを表現していると考えられます
ネタ部分でよく用いられていました
ページを大胆に使うので、けっこう勇気のいる手法だと思います
多用できるのはあずまきよひこ先生の漫画力ですね
「間」の置き方がやっぱりエグい、と改めて思いました!
日常コメディ漫画ですが、構図部分に注目して読んでも面白かったです
↓6巻でよつばがとーちゃんに初めてガチで怒られるシーンとか、構図抜きん出てます
「よつばと!」6巻ここの構図力がヤバい
険しい顔→嬉しい顔→足の傷→険しい顔のアップ→引きでゴンよつばの顔を見てから、右下に足を描くことで、視線が足元に行ったのを自然に示す
同じ顔をアップで写す、文字を書かないことで緊張感やよつばにとっての深刻さ、グイッと引いて展開の意外性を強調 pic.twitter.com/1J9EP7nYyO— のぐちーの(漫画レビューブログ) (@nogublog) January 22, 2022
こういう細かい読み方しても面白いですよね!
結論:やっぱり「よつばと!」はすごい
ドドン!
まとめ:6周読んでわかった漫画「よつばと!」のスゴさ【考察】
以上、「よつばと!」読みを6回目にして思ったことでした
とーちゃんの髪の生え方、つむじの謎については、各自ご確認をお願いします
意識すると気になってしまいますね笑
ちょっと考察的に読んでもここまでの発見があるなんて、ここまで完成度の高い日常コメディはなかなかないと改めて感じました
やっぱり「よつばと!」は、
つらつらと書きすぎて、ここまで読んでもらえているのか不安になりつつ、読んでくれた方には感謝しかありません
ありがとうございました!
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